麗しき主婦道

主婦er 〜麗しき主婦道〜

ビオラ音楽の祭典に行く 第2日目

2016.6.2

2016.6.1 ビオラ音楽の祭典に行く 第1日目

の続きです。

 

 

ビオラスペース2日目、上野学園のホールに開演時間ギリギリに駆けつける。

普段、夜は出歩かないので、昨日の遅く帰宅した疲れと

仕事をガーッとやった疲れとで、

ヘトヘトな感じで観客席のシートに身を沈める。

 

場内が暗くなり、パイプオルガンの音が鳴り響く。

 

今日は、「バッハ・フェスト!」というタイトルで、

全てがバッハの曲なのだ。

 

パイプオルガンの音が、清水のように、疲れた体に染みわたり

「嗚呼、やっぱり来て良かった!」と思う。

 

1曲目の無伴奏チェロ組曲第5番が終わり、アントワン・タメスティが挨拶で、

「今日は3時間、全てバッハですよ? 皆さんわかってますよね?」と言っていて、笑った。

 

わかってますとも!! 望むところだ。

 

なぜ、ビオラスペース(ビオラの祭典)で、バッハなのかというと

ビオラが誕生したのは、バロック時代だから。

 

バッハは、とりわけビオラを愛していたようで、

「ビオラ、それは、にんげんを奏でる楽器だ」という

言葉を残している。

 

バッハが生きていたのは、1685年~1750年。

今回の演奏会では、バッハの曲を「その頃と同じ楽器」で演奏されたのも特筆すべきこと。

 

チェンバロと、・ヴィオラ・ダ・ガンバくらいは知っていたが、

ヴィオラ・ダモーレ、・バロック・チェロポジティフ・オルガン

・ヴィオラ・ダ・スッパラ(画像見つからず)は、

見るのはもちろん、音を聴くのも初めてだ。

 

日本で古楽器が学べる音楽大学は、

東京芸大、桐朋学園大、上野学園大の3つしかなく、

とりわけ上野学園は、バロック音楽の教育に強いイメージがある。

 

学校の楽器コレクションの幅と質も相当なものらしく、

今回、今井信子さんが弾いたヴィオラ・ダ・モーレは、その中の一つだそうだ。

 

 

演奏会が終わってウットリと帰ろうとしたら、

「ひかるちゃん、楽屋、寄って行かない?」と、

オーケストラの先輩が声を掛けて下さった。

 

ええっ!!!!!!!!! いーんですか‼?

 

先輩の旦那様は、ヴィオラ・ダ・ガンバのプロ演奏家で音大の教授でもあり、

今日は「ヴィオラ・ダ・ガンバソナタ第3番 ト長調」をソロで弾いてらした。

 

本来は、「いぇ、私なんて・・」と遠慮すべきなのかもだが、

せっかくのチャンス、お言葉に甘えさせて頂くことにした。

 

が。

 

ふと己を点検して自分を殴りたくなる。

 

仕事が押せ押せだったので、普段着に毛の生えたような服なんだもの。

あ~ん、私のバカ・バカ・バカ!!!!!!!!

 

ま、でも、私の服のことなんて誰も気にしていないと気を取り直し、

いざ、楽屋へ。

 

いや~ん 😳 

今井信子さんが、

アントワン・タメスティさんが、

超・至近距離にいる。

 

その他、佐々木亮さん(東京都交響楽団主席ビオラ)、鈴木学さん(NHK交響楽団主席ビオラ)、東条慧さん(第3回東京国際ビオラコンクール第2位)なども近くで見れて、

ミーハー心は、お腹いっぱい!! ごっさんでした。

 

さ・ら・に!

レセプションにまで連れて行って頂けた。

 

今井信子さん、アントワン・タメスティさんの

生スピーチが聞ける喜びよ

 

(いつになく、絵文字なんぞを使ってブログを書いているワタクシ)。

 

 

今井信子さん、アントワン・タメスティのスピーチを聞いて感じたのは、

「楽器を弾くのが楽しくて、楽しくて、しょうがない」というエネルギー。

 

リスクをとったとしても、色々なことに挑戦したいし、

どんどん開けていく新しい世界に、本気でワクワクしていた。

 

素敵すぎる・・・!!!(なぜ、ヒヨコ?)

 

そんな訳で、昨日の余韻にウットリと浸りつつも、

「私も、頑張ろう!!」と、背筋がシャンと伸びました。