麗しき主婦道

主婦er 〜麗しき主婦道〜

第51回 「投信不信 迷うマネー」について考える

2017.5.24

メルマガ読者の皆さまへ

おはようございます!
楢戸ひかるです。

今日は雨で、三男の遠足が明後日に延期になってしまいました。

明後日、もう一度、唐揚げあげなくちゃ! と
思っているところです(笑)。

さて。
メルマガを発行できることを感謝して!

主婦が始める長期投資 第51回 ~「投信不信 迷うマネー」について考える

発行日:2017年5月10日

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【1】「投信不信 迷うマネー」
【2】なぜ、投信信託が売れなくなったのか?
【3】決め手は、そこなの?? 
【4】世の中を動かしているのは主婦
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【1】「投信不信 迷うマネー」
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GWの最終日である5月7日。

腰が痛くなるほど寝すぎた私は、
ボケっとリビングに到着。

食卓の上に無造作に置いてあった
新聞を何とはなしに見た。

「投信不信 迷うマネー」

1面にデカデカと、こんな大見出しが躍っている
ボケっとしていた頭で、読み始める。

著作権の問題もあるので、
要点のみ箇条書きしておく。

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「日本経済新聞 5月7日 日曜版より抜粋」

1)投資信託が売れなくなった
個人の代表的な資産運用商品である
投資信託がパッタリ売れなくなった。

2)投信信託は6000本
日本で売られている投資信託は6000本。
この数は、10年前の2倍である。

3)金融庁長官が投信市場の現状を批判
先月、多くの証券関係者が集まった会場で
金融庁長官が投信業界を批判した。

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【2】なぜ、投信信託が売れなくなったのか?
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まず。
なぜ、投資信託が売れなくなったのか? から
考えてみる。

新聞によれば、
その理由は、投信の中でも圧倒的な人気を誇った
「毎月分配型の投資信託」の急ブレーキだという。

毎月分配型の投資信託とは、
毎月、配当金(分配金)が出るタイプの
投資信託のことを指す。

私は1ミクロンの興味もないので
このメルマガで1回もとりあげたことはないが(おいっ!)。

でも、実は、圧倒的な売れ筋商品だ。

消費者にそこまでの人気を誇った
毎月分配型の投資信託の魅力とは、何か?

以下、先の新聞の中から消費者の声を拾っておこう。

+++

「日本経済新聞 5月7日 日曜版より抜粋」

●神奈川県の40代の主婦は
分配金は精神安定剤。
毎月ちゃんと出ていれば安心できる。

●京都市の60代の主婦
投信は基準価額の変動が大きすぎて心配。
元本割れしたとしても毎月分配型以外は買わない。

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【3】決め手は、そこなの?? 
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上記のコメントを読んで、
情弱~情報弱者~という言葉が思い浮かんだ。

前回
「ネット証券選びの決め手は、
マネックス証券の社長の奥さんが
大江アナだからなんですぅ」と語った私。

ものすごく”主婦なノリ”発言をした
そんな私が言うのもナンですが。

投資信託を選ぶ基準が、
「毎月分配があるから」なんですか!?

決め手は、そこなんですか?

奥さん、それで良いんですか? 
、
世の中の主婦の胸ぐらをつかんで
ブンブンしたい気持ちになった。

なぜなら、少し投資信託について学んでいれば
「毎月分配型の中には、タコ足配当のものが相当数ある」
という話は「基礎知識」だと思っていたから。

タコ足配当とは、十分な利益がないのに過分な配当金を出すこと。
タコが自分の足を食べることから、このような呼ばれ方をする。

過分な配当金の原資は、私たちが預けた投資資金だ。

つまりは、自分の預けた投資資金が
配当という(有り難くない)形に変えて戻ってきているだけで、
そこには何の未来もない。

私は上記のことを知り、
「毎月分配をしている投信って、本当に大丈夫なの?」と
警戒モードとなり、1ミクロンの興味も持てなかった。

6000本も投資信託があるのだから、
主婦である私の投資規模で
「わざわざ、そこから選ばなくても良かろう」という気持ち。

【4】世の中を動かしているのは主婦
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私は、「お金」と「教育」の分野で記事を執筆している。

いわば「情報を扱う」仕事をしているのだが、
取材を通じて、最近、つくづく思うことがある。

それは、
「国の中枢にいる人達は、意外とマトモなんだな」ということ。

今回の場合でいえば、金融庁の森信親長官。

森信親長官については、
以前、メルマガでとりあげたことがある。

+++
第48回 ~魂が込もった金融庁長官からのメッセージ
http://hikaru-narato.com/melmaga/vol-48/
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森長官の魂がこもったメッセージを読んで
その熱さに感動したし、
自分の投資方針の確認ができて安心した。

問題は、国の中枢にいる人達の考えが
なかなか世の主婦にまで、正確に届いていない点。

森長官、どうやら、かなりの辣腕のようだ。

ご興味がある方は、「森信親(敬称略)」で検索した記事を
いくつか読んでみると様子がわかると思う。

そんな森長官が、今回、投信業界に、どんな批判をしたのか
先の新聞から、要点を拾っておこう。

+++

「日本経済新聞 5月7日 日曜版より抜粋」

1)毎月分配型は顧客本位ではない
毎月分配型の商品のことを
森長官は、
「顧客本位ではない商品だ」と断じた

2)その理由
なぜなら毎月分配型の商品は、
「長期で資産を増やす」という
投信本来の役割を果たしていないから。

3)顧客の利益を優先せよ
そんな商品が大手を振るっている現在の投信市場を
「消費者の真の利益を顧みない
生産者の論理が横行している。
そんなビジネスを続ける社会的な価値があるのか」
とブッた切った。

+++

顧客本位ではない商品が市場に出回るのは、
大手運用会社が、現場の声を無視できないから。

「毎月分配型の商品が、一番、売れるんです」。

そう販売現場から言われれば
生産者(大手運用会者)は、その声を無視できない。

でも、もう少し根本に立ち戻ってみると、
顧客本位でない商品が売れているのは、
先の主婦のような層が支持しているからだ。

そう考え始めると。
個人マネーの鍵を握っている私たち主婦が、
賢い消費者にならなければ、
世の中のお金の流れは変えられないのではないか?
という気がしてくる。

世の中の主婦が、
束の間、金融知識について考えてみる場。

このメルマガが、そんな場になれば良いな! 
と思うようになってきた。

=続きは、次回!=

【5】「主婦er」更新情報
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2017.5.9更新 「劇団四季 アラジン」を見にいく
2017.5.4更新 ふんちゃんからのメール
2017.4.28更新 東北の高校生のホームステイ受け入れと保護者会
2017.4.27更新 2017年4月パン教室でのお献立
2017.4.26更新 主婦が始める長期投資 第50回 ~ネット証券の投資口座を決定


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