第109回目レッスン 6月20日(火) 9:30-11:30
【モーツアルトのレクイエム】
9月18日(月)にモーツアルトのレクイエムを弾くことになった。
私が所属しているオーケストラではなく、イレギュラーな演奏会だ。
私 : 「今度、モーツアルトのレクイエムを弾くことになったんです」
先生 : 「うん、いい曲だよね。。古典の曲だから、しっかり音をさらえる」
そして、先生は本棚から1冊の本を出してくれた。
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モーツアルトのレクイエム 二短調 ケッヘル626
モーツアルトの未完の遺作「レクイエム」は、
その音楽の持つ異常な力に魅かれる人が多いとみえて、
未完成にもかかわらず、多くの録音がひしめいて人気の高さを物語っている。
「モーツァルトの名曲名盤101/音楽之友社」
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ケッヘルとは、モーツアルトの作品につけれらた連番のこと。
遺作がケッヘル626ということは、モーツアルトは一生涯で626曲の曲を
作曲したということになる。
彼は35歳で亡くなっているから、どれだけのペースで作曲していたのか!
初めて作曲したのが5歳だから、30年で626曲。年間で何曲だ???
【バロックのワルツ(3連符)はガタゴト弾く】
ごくごく簡単なバロックの曲を、先生と連弾した。
私がハーモニーで、先生が伴奏。
先生:「このワルツ(3連符)は、スッと弾いちゃダメなの。
田舎のオジサンがガタゴトと歩くみたいに弾くのよ」
【弦に弓が乗っている限り、弓は飛んでいかない】
先生 : 「弓をアップする時、もっと二の腕からガッといく。
物を放り投げちゃうくらいの勢いが必要なの」
私 : 「でも、先生、放り投げちゃう感じが怖いんです。
どっかに行っちゃいそうで怖くて、心理的なブロックがあります」
先生 : 「大丈夫なんだよ。弦に弓が乗っている限り弓は飛んでいかないから」
【音楽仲間の件】
私 : 「それにしても、私の音楽仲間は、よく私の世話を焼いてくれるんですよ(※)」
先生 : 「地方でアンサンブルを教えていると、その中に、そういう人いるよ。
自分は弾けていて、弾けない人の世話をちゃんとするの」
私 : 「それって、どういう心理なんでしょうかね? 偉すぎて、意味わかんない」
先生 : 「やっぱり、みんなで一緒のものを弾きたいっていう気持ちなんじゃない?」
私 : 「いわゆる、それが、コミュニティってやつなんですかね?」
※ 私がモーツアルトのレクイエムに乗ることになったいきさつは、昨晩、とある友人(Kさん)にお悩み相談にのってもらったのがキッカケ。Kさんの仕事帰りに落ちあい、夕食を一緒に食べる。一通り私の話を聞いてくれて、的確な回答をしてくれた後。
Kさん : 「ひかるちゃんさぁ、そんなどうでも良いこと(マジで、Kさんに話を聞いてもらったら、どうでも良いことだった)でグチグチ言ってないで、モツレク乗りなよ」
私 : 「仕事忙しいし、無理だよ」
Kさん : 「手帳出して、まずは、練習日程だけ書いてごらん。○月○日・・・」
ほぼ練習日程を書き終えたところで、
Kさん : 「はい、罠にかかりました。ひかるちゃんは、その日程、消せないはず。
だからモツレク弾くの。出席するって、この場で連絡するよ。携帯出して」
私 : 「私、携帯打つの異常に遅いんだけれど」
Kさん : 「私が打つから貸して。はい、これでいい?」
画面、見せれられて、送信ボタンを押された。
私 : 「本当にすごいよね。Kさんの、その有無を全く言わせない感じの強引さ。
何を根拠に、そこまで強引にできるわけ?」
Kさん : 「私は、何か見えるの。その人の分岐点みたいのが」
そうなんだ、すごいね!
ちなみに、
・ビオラのレッスンを再開したのも、
・オーケストラに復帰したのも、
Kさんの、この手の強引さによるものだ。
まじ、ありがたい!
モツレクを弾くことで、
きっと何か違う世界が見えるに違いない。
今は、そんな気がしてワクワクしてきた。