2023.2.7
明石市の人口は、10年連続で増えている。その増加率は、全国1位。
な~んて聞くと、どんな市政なのか、興味が沸きませんか?
沸かないか・・・(笑)。
「子どもにやさしい」まちは、
「すべての人にやさしい」まち
これだったら、どうですかね?
私は、上記のキャッチを見て、興味を持った。
応援するつもりで、本を予約した。
発売日は、1月31日。
本が届いたので、読んでみた。
1963年生まれの泉さんは、弟さんが障害があって、幼い頃から世間の冷たさを肌で感じて育ったそうだ。
世の中を良くしたい! という気持ちで勉強をがんばって東大に入り、NHKディレクター、そして弁護士になって、2011年に市長初当選。
そこから12年(48歳の時に初当選だ!)、明石市長をされていた。
こども養育合意書の配布、合理的配慮に対する公的助成制度、第2子以降の保育料無料、児童扶養手当の毎月支給、こども食堂をすべての小学校区に配置、児童相談所の新設、おむつ無料定期便…。
それでも、(それだから?)反対派はいる。
革新的な人は、敵を作りやすいのだろうか…。もうすぐ、市長を辞任されるようだ。3期12年というのが泉さんの目途だったようだから、「お疲れ様でした!」と、言いたい。
昨年の6月、世界トップレベルの高齢者施設を見学するためにオランダに行った。
せっかくオランダに行ったのだからと、オランダの一般家庭を訪問し、家庭料理を御馳走頂くというプランを畠中雅子さんがチョイスして下さった。
写真は、会食中、「ミッフィー好きなの?」と言って、そのご家庭の主婦が、唐突にプレゼントして下さったオランダ製のミッフィーのコップ。
欧州視察旅行は、全て畠中雅子さんが企画・手配して下さった個人旅行。すばらしい采配に敬意を払って、私は、「まさこトラベル」と呼んでいる。畠中さん、旅行業務取扱管理者の海外にも行ける版の資格も持っている。(取材記事は国内のものです)
で。
オランダの「一般家庭の主婦」とお話しをする中で、彼女が、政治に関心があることに驚いた。
私、政治に無関心すぎないか!?
このミッフィーのコップを見るたびに、自分の視界の狭さを反省する。
余談ですが。オランダでミッフィーは、nijntje(ナインチェ)と呼ばれている。
私は「特別支援教育」を軸に、教育記事を書くライターだ。
取材活動をしていて思うのは、「自治体によって支援が必要な子への対応は格差がある」ということ。
ものすごくザックリ言えば、「こども未来部」的な名称をつけた部署がある自治体は、イケている印象だ。
子供のことを、一元管理しよう! という気持ちだからだと思う。
支援が必要な子は、福祉・教育をまたぐことも多い。
教育だけみても、未就学児と小学生、中学生、高校生で、管轄部署が違えば、支援が途切れ途切れになってしまう。
そこを一元管理にして、「地域として見守る」という発想がある自治体は、先進的な取り組みをしていると言えよう。
明石市は、そんな自治体の筆頭なんだと思う。
市長職はお辞めになるようだが、泉さんは今後もご活躍されると思う。注目していきたい。
そして市政に泉さんの「イズム」が引き継がれることを切に願う。
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