2024.10.2
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ギフテッド本1冊目を発売した頃、何度も言われた言葉がある。
ギフテッドって、発達障害のことなんでしょ?
「ギフテット」と「発達障害」は、全く別軸の概念である。これが、全く伝わらない。それは、「ギフテットという概念の周知が進んでいないからだ」と、私は考えた。
卑近な例にたとえれば。
昭和の頃、「バジリコスパゲティ」という名前で、「大葉スパゲティ」を出していた喫茶店(not カフェ)が当たり前のようにあったそーだ。当時の喫茶店の店主の方々は、「大葉をオシャレに言うと、バジリコ」。それくらいの感覚で、わりとマジで使っていたのではないか?
実際のところ、昭和の時代は多くの人が「バジリコ」というものを食べたことがなかったから、たいしたツッコミもなく、バジリコスパゲティのいう名の「大葉スパゲティ」が流通していたんだと思われる‥‥‥。
大葉とバジリコ、全然、違うやん!(なぜに、関西弁?)
そう突っ込むためには、バジリコを食べたことがある必要がある。バジリコを食べたことがないと、「同じ緑色の葉っぱでしょ」くらいの感覚になるのかなぁ?? 令和の今、その感覚すらわからないけれど‥‥。
「ギフテット」と「発達障害」の混同に遭遇すると、私は上記の話を思い出す。
混同を是正するためには、「海外ではギフテットという概念が当たり前のこととして研究されている」ということを知ってもらわないと! と活動してきたのですが。
そう思っている私自身が、「海外でギフテットが論じられている現場」に臨席したことはなかった。
「第18回アジア太平洋ギフテッド教育研究大会(APCG2024)」は、30年以上の歴史があるギフテッドの国際会議です。APCGには26ヶ国・地域から309名、ユースサミットは7ヶ国・地域から111名、合計420名。これだけのギフテッド関係者が日本で集結しました
上記の事実の中に、4日間滞在した。そして密着ルポを書いた。それは、ギフテットを発信していく上で、とてつもなく大きな出来事だったと思う。
APCG2024 実行委員会委員長 隅田 学教授に、「最初に会った時(今年の春)から比べると、APCGが終わってからの楢戸さんは、視野が広がったと思う。発言内容を聞いていて、そう感じる。APCGが、一つの契機になっていたら嬉しい」と言って頂いた。
なりましたとも!!!
今、思えば、「ギフテットは国際的に論じられているテーマです」と知識だけで書いていた頃は、キーキー叫んでいたと思う。実体験を得たこれからは、落ち着いて着実にギフテットを発信していこうと思う。
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