2024.10.9
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このところマスコミが「ギフテット」関連の話題をとりあげるようになったのは、文部科学省「特異な才能のある児童生徒の指導・支援」有識者会議が文部科学省に提言書を提出したことが大きい。
それに関する記事は、コチラ。
この有識者会議の議論をリードされていたのが、松村 暢隆(まつむら のぶたか)関西大学名誉教授だ。
松村教授が運営される 2E教育フォーラム は、日本の才能教育の基盤ともいえる情報源だ。
ギフテットテーマを発信するにあたり、2E教育フォーラム を、「ギフテット取材のベンチマーク」として拝読していた。
けれども松村教授と直接、お話をしたことはなかったが、APCG、文科省の「データベース」記事作成を通じて、初めて「やりとり」をさせて頂いた。
非常に学びの多い「やりとり」の中で、松村教授から「日本のギフテット教育について、楢戸さんのお考えは?」と質問を受けた。私の考えを集約すると、こんな感じだ。
APCGに参加して「それぞれの国が、それぞれの国らしく才能教育をしている」という事実に触れた。そうであるなら、日本の才能教育とは、どのようなものなのだろうか? その答えの一つが「日本型の才能教育のベースは、広義の才能教育である」ということで、このメッセージを発信していこうと思った。
こういったことを言語化する機会を頂き、ギフテットテーマ発信の軸が定まってきたことに感謝している。(広義の才能教育については、文科省の「データベース」の記事に書いたので参照下さい。)
更に。2Eフォーラムに私が書いた記事をリンクして頂いた。
トップページを下の方にスクロール頂くと、APCGの記事。
文部科学省事業の受託団体サイトの「特異な才能」関連のページに、文科省のデータベース記事があります。
2E教育フォーラムサイトの中で、松村教授は、有識者会議の審議のまとめについて、こんなふうにおっしゃっている。
有識者会議の「審議のまとめ」が2022年9月26日に提出された。伝聞に頼らず直接参照して記載内容を正確に確認されたい。(例えば「文科省は突出した才能をもつギフテッドの支援を開始すべきだ」とは提言していない。)会議の発足以来、一般・報道で誤解や無理解も生じてきた。今後も「まとめ」の中にも記されたように「丁寧な説明」が必要だろう。
「審議のまとめ~多様性を認め合う個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実の一環として~」
30年近くマスコミの仕事をしているが、「『重要情報の発信源』と『一般の方々』の伝言ゲームが上手くいっていない」というのが、長年の課題感としてある。松村教授がおっしゃるところの「伝聞」「報道」を担うマスコミに、その責任はあると思う。
年金の話なんかはその最たるもので、厚労省に直接取材に行って記事にしたりもしたけれど、大量に量産される「誤った報道」を前に、正直なところ「焼け石に水だよな・・・」という気持ちになる。
その点、ギフテット情報の「市場規模」は(年金情報に比べれば)小さいので、まだ何とかなりそうな気もする。
読者様にとっても、重要情報の発信源の方々にとっても信頼に足る「ギフテット情報」を発信するマスコミでありたい!
2Eフォーラムにリンクを貼って頂けことが励みとなり、「今後も精進していこう!」と思ったので、今日はそんな話を書いてみました。
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