2024.12.4
「車は運転できないけど、離島に1人で来た」と言ったら、飲食店の主に呆れられた。「島の中で車の運転ができない人はおらんよ。全員ができる」と。
東京に住んでいると車の運転ができなくても何の問題もないが、離島だと死活問題だということは、よぉ~くわかった。
なぜなら、バスを乗り過ごしたから!
この日は、天然記念物である石畳に行こうと思い、9:16のバスをめがけてロビーに降りていた。バス停は、ホテルの玄関前。「ここで待っていればいい」とホテルの人に教えてもらった。
10分ほど前にロビーに降り、バスが来るまでホテルの中でボンヤリしていたら、何やらバスの音がする。ハッとして目を上げると、バスがホテルの玄関を出発した後だった。確かにバス停であるならば、「玄関前」で待っていないとダメよね・・・。
ホテルの人が、すかさずタクシーを呼んで下さった。ちなみに、石畳までは20分~30分程度かかる。値段はバスで行けば390円だが、タクシーだと3000円程度だ。
タクシーも配車をお願いしてからホテルに来るまで15分はかかると言う。「流しのタクシー」というのは基本なくて、配車をお願いするとお迎えに来て下さるシステムらしい。
「タクシーは、島内に17台しかいませんから」と、ホテルの人。
結果論、タクシーの運転手さんとお話がたくさんできたのでタクシーに乗って良かった。運転手さんは久米島生まれで、自身のさとうきび畑も持っていると言う。そして運転をしながら、島の畑について教えて下さった。
さとうきびは、植えて3カ月くらいは水やりが必要だが、その後は不要とのこと。1回植えれば、3~4回収穫が可能だそう。ただし、それは手作業で刈り取りをした場合。機械を使ってしまうと、毎年、植え直しが必要だと言う。
「だから、ちょっと面倒だけど手作業で刈り取りしているんだ」と。
わざわざ車を止めて、「これが、島らきょうだよ!」 と教えて下さった。言われなければ、ぼーっと見ていた景色です。
このお花は、紅イモの花。こんなに可憐なお花が咲くのね。
石畳は久米島の東部、西奥武島(にしおうしま)の南海岸にある。西奥武島は、今は4世帯ほどしか住んでいないという(運転手さん調べ)。
なぜなら、久米島から見ても「離島」だから。
島の子供達は小学校3年生までは島の分校で学び、小学校4年生になると「竹馬通学」を始めたそうだ。今、4世帯になった島には子供がおらず、島の分校はジャングルの中のように、草をかきわけないと行けない廃墟になっていると言う。
運転手さんは、「橋ができるとわかっていれば、島に住み続けた人もいたと思う」と言っていた。「老年期になって、竹馬はもちろん手漕ぎの舟でも海を渡れなくなってしまったら大変だ」と、早々に人々は久米島に移住したそう。
上の写真だとわかりづらいが、海の透明度は抜群!!でした。
この日、これから私が出会うことになるiさん(★)は、この橋の上を通るバスで観光客が腰を浮かせて「こんなきれいな海があるんだ!!!」という歓声をあげていた姿が印象に残り、移住を決めたというようなことを言っていた。
★ この日、ほぼ終日、移住者のiさんに島内を案内して頂いた。詳しくはコチラ。
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