2026.5.8

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教育に携わっている人であれば、平川さんから目が離せなかった人も多いと思う。たった6年間の広島県教育長時代に成し遂げたことは、「公立校初のイエナプラン導入」「公立初のIB校設立」「県運営のフリースクール設立」「内申書から欠席日数と初見を削除」「商業高校に探究授業を導入」「コミュニティ・スクールを100%に」。
「これぞ快進撃だよなぁ」と憧れつつ遠巻きに眺めていた訳ですが、この本を読んでみて、舞台裏を知り、当たり前のことだけれども、快進撃の裏側には泥臭い日々の積み重ねの先にあったことを、頭だけではなく腑に落ちた。
広島県教育長時代の最後の頃は、平川さんを取り巻く周囲に対して「何だかなぁ」という感じがあった。だからこそ! 本が出ることを知った時は、「平川さんに一票いれます!」的な気持ちで予約をして購入して、届いてすぐに読んだ。
それが去年の夏。読んでる手が止まらないほどワクワクするので、読んでみて! と、みんなに進めたかったのに、ブログ書いているのは翌年の春というタイムラグ。すいません。。。。
本の中で、とりわけ私が共鳴したのは、教育にチョイスを! という主張だ。
日本は着るものや食べるものにはチョイスが多いのに、なぜ教育にはチョイスがないのだろうか? 『学校はここまで変えられる!/平川理恵著』より抜粋
本当に、そう思う。
多様な子どもがいるのだから、全体の7割を占める「ふつう」に合わせて設計された教育制度が合わない子が「いる」のは当たり前のことだと思う。平川さんは著作の中で、こう語っている。
オルタナティブ教育と呼ばれる、従来型の教育とは違う形のものを公立でも(あるいは私立でもオランダのように公費でまかない保護者負担がなく)用意できている国もあるのだ。 『学校はここまで変えられる!/平川理恵著』より抜粋
「ギフテッド」について取材を続けていると、他の国の教育事情を知る機会がある。たとえばアメリカはホームスクーリング大国で、その数は5%にもなるという。20人に1人がホームスクーリングをしている国は、学校に行かないことを、そもそも「不登校」とは呼ばない。
日本には、ホームスクーリングをしているギフテッドも多いが、括りとしては不登校ということになるし、当事者も不登校だと思わざるを得ない。ふ~む。
不登校の子どもたちを取材していると、いつも感じることがある。子どもが学校に合わなかった時、子どもの側だけを「変わるべき存在」としてしまうのは、おかしいのではないか?
平川さんの本のタイトルは、『学校はここまで変えられる!』だ。
そう、変わっていく必要があるのは、むしろ学校や教育の側なのだと思う。まずは、教育の側にもっと選択肢を増やしていくこと。そのことを、平川さんは理念ではなく、現実の制度の中で実践してきた。
“教育のチョイス”が、日本でも当たり前になっていく未来を見てみたい。
今、私は不登校やギフテッドの子どもたちについて取材を続けている。いつか、その取材の延長線上で、平川さんに直接お話を伺えたら嬉しいなと思っている。
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