『d design travel EXHIBITION 2026』へーd47食堂でごはんを食べながら、「正当な価格」について考えた

2026.5.11

d design travel EXHIBITION2026

展覧会の入り口にて

主婦er読者の方にとっては、「d design travel」って何? だと思うので、まずはAIに要約を考えてもらいました。

d design Travelとは?

『d design travel(ディ・デザイントラベル)』は、D&DEPARTMENT PROJECT が発行している、“デザインの視点で地域を見る”旅行雑誌/ガイドブックシリーズです。編集の中心人物は ナガオカケンメイ。2009年に北海道号からスタートし、47都道府県を1県ずつ特集しています。普通の観光ガイドとの最大の違いは、「映える場所」や「最新スポット」を追うのではなく、その土地で長く続いている“らしさ”を掘り起こしている点です。

たとえば、地元の人が日常的に通う食堂/地域に根づいた喫茶店/昔から使われている道具や工芸/地場産業/地元の人の暮らし方/その土地ならではの風景や価値観/などを、「ロングライフデザイン」という視点で紹介しています。

編集方針もかなり独特で、“10年後も残っていそうか”を重視する。というルールがあります。だから、誌面の空気感も「観光雑誌」というより、“地域文化のドキュメンタリー”に近いです。

創刊から17年

松本伊代ちゃんは、「読み捨てられる雑誌のように~♪」と歌っていた。マスコミは時代を映し出す鏡だと思っているので、その中で働いていると「最新情報を追いかけること」にエネルギーを注いでしまう側面がある。

たとえば、旅行雑誌だったら、「最新の映えスポットが掲載されていてなんぼ」みたいな?? そんな中で、「10年後も残っていそうか」つまり、時間の洗礼に耐えうるかを考えて編集するということは、いかに肝が据わっている編集方針なのか、ということであ~る。

その雑誌が、創刊から17年。17年「も」続く媒体、すごいなぁと心の底から敬服

d47にある棚

渋谷の「ヒカリエ」にd47のショップがあるのは、ご存じですか? そのショップに、各号の制作が始まる際に、集める資料がおいてあるそうです。

たとえば、茨木県だとこんな感じ。

パンフレットや切り抜き、その地方の小さな媒体が作っている小冊子などもある。

都道府県ごとに、ナンバリングされた棚があった

次に編集する場所は?

d47の「47」は、47都道府県のこと。創刊から17年、コツコツと1つの県につき、1冊の雑誌を作ってきて、残るは下記の写真の赤い県のみらしい

次に取材をして欲しい県は?

次に取材をして欲しい県を、訪問者が投票するコーナー。投票数が最も多いのは、「徳島」次いで「宮崎」そして「鳥取」。 一方で、投票数が少ないのは、「兵庫」「秋田」あたり。兵庫って、「神戸」があるから、旅行系の雑誌だととりあげられる機会が多いのかもしれない。「石川」も能登があるから、情報としては意外とあるのかもしれないね。

ナガオカケンメイさんとの出会い

DE。

「ナガオカケンメイさんとの出会い」などという小見出しを作ると、実際に会ったことがあるみたいだけど、ないです。(笑)。でも、彼が作った空間に初めて足を踏み入れた時の衝撃は、今でも鮮明に思い出せる。

それは2007年か2008年か、そのあたり。札幌の円山という札幌エリアで最も洗練された地区に突如として出現した店舗だった。今はもうないみたいだけど。

ヒカリエにあるD&DEPARTMENT のショップ

置いてあるもの全てが、「わ! これ好き!!!!」というデザインのものばかりでそりゃ~もう興奮したし、感激した。

リビングの時計

たとえば、我が家のリビングの時計は、札幌のD&DEPARTMENT で購入した下記です。

D&DEPARTMENTHPより抜粋

リビングの時計は、子どもたちの原風景。だから納得したデザインのものを選びたいと思って探しまくって、「これだ!」と思ったのがこの時計。購入してから15年以上たっているけれど、全く飽きがこないし、毎日でも見ていられる。(実際に毎日見ている)

ながくつづく良いデザインを使おう

D&DEPARTMENT のコンセプトは、ながくつづく良いデザインを使おう。詳しくはHPを見てもらうのが一番だと思うのだが、一部、抜粋しておきます。

「ロングライフデザイン」とは形状や意匠のことだけではありません。物の作られ方、売られ方などのデザインを取り巻く環境が揃ってこそ、長く作られ、使われ続ける物が生まれると考えています。

ロングライフデザインの10ケ条

  1. 修理 修理をして使い続けられる体制や方法があること。
  2. 価格 作り手の継続していく経済状態を生みつづける適正な価格であること。
  3. 販売 売り場に作り手の思いを伝える強い意志があること。
  4. 作る 作り手に「ものづくり」への愛があること。
  5. 機能 使いやすいこと。機能的であること。
  6. 安全 危険な要素がないこと。安全であること。
  7. 計画生産 あくまで計画された生産数であること。予測が出来ていること。
  8. 使い手 使う側が、その商品にまつわる商品以外に関心が継続する仕組みがあること。
  9. 環境 いつの時代の環境にも配慮があること。
  10. デザイン 美しいこと。

d47 SHOKUDO

ヒカリエの中には、d47が運営する食堂もあります。こちらもHPから抜粋しておきます。

7都道府県をテーマとした日本初のデザイン物産美術館「d47 MUSEUM」を中心に、デザイン目線の観光ガイドブック『d design travel』編集部の拠点であり店舗の「d47 design travel store」と、地域の食材や食文化を伝える「d47食堂」を連動させ、販売、飲食、様々な勉強会やワークショップなどを展開しながら、47の個性とその魅力を伝えます。

店内の様子。静かなデザイン。

無印良品を思わせる無機質なデザインなんですが。窓の外には、こんな景色が広がっています。

ザ★東京という景色 その1
ザ★東京という景色 その2

何だか写真だけ見ていると、借り物みたいね。ちゃんと食事もしましたよ、と。

みゆきちゃんとまゆちゃんと一緒に行った。
サラダ
副菜
うどんで〆る

デザートも頼んだのに、撮影し忘れた! そして郷土料理なので映えはしないな、と写真を見ながら思う。でも、滋味という言葉がぴったりの、深く満足するタイプのお料理です。夜ご飯でデザートと飲み物まで頼んだのに一人3000円ぐらいだった。

この立地で、この値段というのも、リーズナブルだと思う。リーズナブルって安いみたいな意味で使われがちだけど、本来の意味は「正当な」です。まさにd47 が目指す世界観よね。

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