2026.7.14

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私が主宰している「お金のリビング」で見えた風景を綴っています。ご本人に了解を得ていますが、本人が特定されないよう、適宜調整しています。
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「必要最低限しか買っていないはずなのに、全然節約できないんです。」
先日、お金のリビングの参加者の方から、そんな言葉をいただきました。
詳しくお話を聞いてみると、ご家族は肌が弱いため、洗剤は決まったものしか使えない。食の安全も大切にしているので、多少高くても納得できる食材を選んでいるとのことでした。
物価高も重なり、家計は以前より苦しく感じる。それでも、「もっと安いものに変えよう」とは思えない――。
この話を聞きながら、私は「節約できない」のではなく、「大切なものを守っている」のだと感じました。
目次
家計の話になると、「もっと節約できるはず」「まだ削れるところがあるはず」という言葉をよく耳にします。
もちろん、見直せる支出はあるでしょう。
でも、すべての支出を「安くできるか」という物差しだけで測ってしまうと、大切なものまで手放してしまうことがあります。
肌に合う洗剤を選ぶこと。
安心できる食材を選ぶこと。
それは単なる「こだわり」ではなく、その家庭が大切にしている価値観です。
家計簿には「日用品」「食費」としか書かれません。でも、その一行の中には、「家族が安心して暮らせる毎日」が含まれています。
だから私は、お金を見直すときには、「いくら使ったか」だけでなく、「何を守るために使ったお金なのか」を考えてみてほしいと思っています。
「もっと節約しなくちゃ。」そう思う気持ちは、とても自然です。
でも、その前に一度立ち止まって、「私は何を大切にしたいのだろう」と考えてみませんか。
家族の健康でしょうか。食の安心でしょうか。そこが言葉になると、「これは残したい支出」「ここは工夫できそうな支出」が見えてきます。
節約とは、すべてを削ることではありません。
自分にとって大切なものを残すために、それ以外を整えていく作業なのだと思います。
お金のリビングでは、節約や家計簿を上手につけることよりも、自分のお金を自分の言葉で語れるようになることを大切にしています。
「この支出は無駄だったかな」と責めるのではなく、「私は何を守るために、このお金を使ったのだろう」と問い直してみる。
すると、同じ支出でも見え方が変わることがあります。家計は、その家庭の価値観を映す鏡です。だからこそ、数字だけを見るのではなく、その奥にある暮らしにも目を向けてみませんか。
あなたの家計には、どんな「守りたいもの」が映っていますか。
「何を削るか」ではなく、「何を守りたいか」から家計を考えてみませんか。
そんな対話を重ねているのが、「お金のリビング」です。

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