麗しき主婦道

主婦er 〜麗しき主婦道〜

第9回 ピケティとディズニーランドチケット の巻

2015.3.25

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【1】女性自身にピケティが!
【2】ベストセラー「21世紀の資本」
【3】「r > g」私の解釈
【4】自分はどの地点にいるのか?
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【1】女性自身にピケティが!
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銀行に行ったら、必ず女性週刊誌を読む。
必ず、だ。

女性週刊誌は、自分では買いづらいが、
あのジャンクな雰囲気は魅惑的。
・・と、
女性週刊誌論を語りだすと長くなるので
ここで、割愛。

とにかく、私にとって銀行とは
「心おきなく女性週刊誌を読める場所」
なのだ(結論)。

先日も、銀行に行った際に
女性自身を熟読していたら
ピケティの特集があった。

ピケティ、そこまで市民権を得ているのか!

【2】ベストセラー「21世紀の資本」
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ピケティとは、フランスの経済学者で、
彼を一躍有名にしてのは、「21世紀の資本」という本。
とりわけ、「r > g」の理論が有名だ。

「21世紀の資本」は、
700ページを超える学術書なのに、
アマゾンの総合売上ランキング1位を獲得している。

なぜそこまで大衆の心を掴んだのか?

それは、所得格差の問題がテーマだからだ。

ピケティの「r > g」の理論は
「r(資本収益率)」方が、
常に「g(経済成長率)」を上回ることを
実証した。らしい。

また、
この「r > g」理論がテコとなり、
資本を持ち、それを運用して収益を得られる人達と、
資本を持たずに働くだけの人達の所得格差は
今後、再び19世紀以前の水準に戻るだろう。
だからこそ、何らかの手立てを打たなければならない。
と主張している。らしい。 

・・と、
ピケティを語りだすと長くなるので、
ここで割愛。

そもそも、私がピケティを論じるなんて、10年早い。
いや、来世でも無理だ。

【3】「r > g」私の解釈
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そんな私が、ひとつだけ引っかかったのは、
歴史的に見ると、r(資本収益率)は、4~5%だ、という点。

資本と一言で言っても、
資産の内容によっても違ってくるし
時代性だって、関係してくるだろう。

が、しかし。

それでも「歴史的に見ると」という座標軸で
押し並べてみると、
r(資本収益率)は、4~5%だ、ということは
ひとつの目安にしようと思った。(結論)

これは、「資本たるもの、4~5%程度の利率で運用すべき」
と、言えないだろうか? 

そう考えると、現在の銀行金利は低すぎる。
最も利率が高いとされるネットの定期預金でさえ、
利率は、0.4%。

桁が、一桁違う。

話はエラく飛ぶが、(最後は同じ場所に着地します)
先日、ファッション誌主催の投資セミナーを取材した。

「ファッション誌の読者」と、「投資セミナー」。
相性が悪そうだけど、なかなか、どうして!!

平日午後7時、100名超えの
綺麗め女子が、セミナーに集結していた。

セミナーで、私が一番衝撃を受けた話は、
ディズニーランドのチケットが、
開業当初と比べると、30年で約2倍(1.8倍)になったという話。

預貯金だけでお金を管理していたら
30年かけても、お金はそのまんま。(1.01倍程度)

貯金の利率以上に
モノやサービスの値段が上がり、
実際のお金の価値は目減りしていくことを
「インフレリスク」と言う。

インフレリスクを回避するためには、投資は不可欠だ。

こういったことは、何度も記事に書いてきたけれど、
「へぇ・・。だから?」と、どこか他人事だった。

けれども、ディズニーランドのチケットという
具体的にイメージできるものの値段を聞いて、
綺麗め女子と一緒にセミナーを受けて(←ココ、関係ない)
やっと自分事として受け取ることができた次第。

【4】自分はどの地点にいるのか? 
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ピケティとディズニーランドチケットの二つの話から、
「投資をすることは、スタンダード」
という地点に立つべきではないか? と、思った。

長期投資についてのメルマガをやっているものの、
今、現在の私のお金についての意識は、
貯金が「スタンダード」で、
投資は、「すごくがんばっていること」という感じ。

言いかえれば、
投資というのは、今、現在の私にとって
「すごくがんばらなければ、できないこと」なのだ。

それが良いとか悪いとかではなく、
2015年3月。
そんな地点に自分は、いる。

まだ、そこなんだ。

貯蓄が当たり前だと思っている主婦が
いつ、どんなふうに、
「投資をすることは、スタンダード」
という意識に変化していくのだろうか?

先は長いなぁ・・。

=続きは次回!=