2018.1.17
教育の記事を書いていると、
どうしても、「家族」の問題にブチ当たる。
一方で、もうすぐ発信を始めるが
「老後のお金」を主軸に取材をする機会が多い最近、
老人ホームの視察や、老後関連の勉強会で
リアルな老人たちと出会い、
そこでも、「家族」ってなんだろう? と考える。
先日、老人ホーム見学で出会った聡明な老婦人。
Aさんとしようか。
Aさんとは見学2時間あまりと、
ランチをご一緒した。
Aさんと雑談をする中で、Aさんの生活ぶりが見えてくる。
数年前に、年上の旦那さまを亡くしてから一人暮らしのこと。
お子さんは、いらっしゃらないこと。
大好きな専門職的な仕事を持ち、ずっと仕事をされていたこと。
音楽がお好きで、お化粧が嫌いなこと。
(プライバシーに配慮して、少しデフォルメしています)
私と共鳴する部分が、とてもたくさんある方だった。
Aさんは、ポツリとおっしゃった。
ご両親はもちろん、ご兄弟も他界。
甥っ子、姪っ子もいらっしゃらない。
何より。
老人ホームで確認していた事項で
「自分で自分の後始末をしなければいけない感」が
切々と伝わってきた。
私が心を痛めること自体、おこがましいのは承知だけれど。
という言葉が、今、私の心から離れない。
●
日本は、つい最近まで、多くの人が「家」に縛られていた。
おそらく、私たちの祖父母世代あたりまでは。
私たちの親世代で、「核家族」とか「ニューファミリー」とか、
そういった概念が出てきて、家族が解体した。
それ自体は、悪いことではないと思う。
ただ。
今の日本は、まだ家族以外の繋がり方を見つけられていない。
老人ホームの視察に行くたびに、そんなことを感じる。
教育現場の問題点を記事にするたびに、そんなことを感じる。
そういったことに漠然と興味がある。
何をどうしていったらいいか、全然、わからない。
けれども、最近、読んだ数冊の本の中に、
そのヒントを見つけた気がした。
●
今現在、この地球上にいるんだ。
そう思うことは、希望だった。
外国になんて全く興味なかったけれど、
行ってみたいと思い始めている。
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