「はじまりは愛着から(佐々木正美)」を読んで

2026.1.8

「はじまりは愛着から 佐々木正美/福音館書店」 イラストは名作絵本「ぐりとぐら」の山脇百合子さん

長期の休みは読書が捗ります。ジャンルは色々。たとえば、こんな感じ。

清少納言は、ジェーン・スーだった(2017年正月日記)

DE。

2026年の新春は教育関係の本を2冊読んだので紹介します。

佐々木正美さんは、ご存じですか? 私世代(子供が20歳)の凸凹発達のママたちには馴染深い児童精神科医の先生です。ご逝去されてしまいましたが、佐々木先生のご著書は読み継がれていくべき良書なので紹介したいと思います。

AIに要約してもらいました。(おいっ!)

『はじまりは愛着から』要約

1.この本の中心メッセージ

この本が一貫して伝えているのは、
「子どもの心の発達の土台は、乳幼児期に築かれる“愛着(アタッチメント)”である」
ということです。

勉強ができるか、社会性があるか、自己肯定感が育つか――それらはすべて、

「この世界には、自分を守ってくれる大人がいる」
という確信を、子どもが持てているかどうかに深く結びついている、と佐々木正美さんは述べます。


2.愛着とは何か

本書で語られる「愛着」とは、
特定の養育者(多くは親)との間に結ばれる、情緒的な絆のこと。

  • 泣いたときに抱き上げてもらえる
  • 不安なときに、安心できる大人がそばにいる
  • 困ったときに「助けて」と言っていい

こうした体験の積み重ねが、
子どもの中に「安心の基地(セキュア・ベース)」をつくります。

この基地があるからこそ、
子どもは外の世界へ一歩踏み出し、失敗し、学び、また戻ってくることができるのです。


3.愛着がうまく育たなかった場合

佐々木さんは、問題行動や発達のつまずきを
「性格」「わがまま」「親のしつけ不足」として片づけることに、強く警鐘を鳴らします。

  • 落ち着きがない
  • キレやすい
  • 人との距離感が極端
  • 自己評価が低い

こうした姿の背景には、
愛着形成のつまずきがあることが少なくない、と指摘します。

重要なのは、
「何ができないか」ではなく、
「その子が、どんな不安を抱えてきたのか」を見る視点です。


4.「やり直し」は可能だという希望

この本が多くの読者に支持されている理由の一つは、
愛着は、あとからでも育て直せる
と明確に書かれている点です。

  • 思春期でも
  • 不登校になってからでも
  • 親自身が苦しい状態にあっても

大人が子どもとの関係を見直し、
「この子は大切な存在だ」と行動で示し続けることで、
愛着は少しずつ回復していく。

佐々木さんは、親を責めるのではなく、
「今からできること」に光を当てる姿勢を貫いています。


5.親へのメッセージ

本書は、完璧な子育てを求めていません。

  • 迷ってもいい
  • うまくできなくてもいい
  • でも、関係を断ち切らないでほしい

子どもにとって最も大切なのは、
「いつでも戻れる場所がある」という感覚だ、と結ばれます。


『はじまりは愛着から』は、「子どもを変えようとする前に、親子関係を見直そう」
と静かに、しかし力強く語る一冊です。

私が最も刺さった箇所

P122 子どもがピンチのときこそ、親の出番 ~保護者に徹する~

私が、世の親たちに第一義的に期待したいことがあります。それは、子どもにとっての「保護者」の役割を全うして頂くことです。けっして「教育者」の真似をするのではありません。

「保護者」と「教育者」というのは、異なる立場である、ということを明言されていて、目から鱗でした。ママたちが苦しくなるのは、中途半端に「教育者」になろうとするからです。

信頼できる教育者を探せたら、教育は教育者に任せる。そして自分は保護者に徹する。そんな棲み分けをした方が、家庭の時間が平穏になるのかもしれません。

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