2015.3.5
スゴイ記録映画を見てきた。
タイトルは、「みんなの学校」。http://minna-movie.com/
大阪私立大空小学校は、開校7年目のごく普通の公立小学校。
その地域に住む子どもなら、誰でも通える。
ただ、ちょっと違うのは特別な支援が必要な子が
全校220人中、30人を超えるということ。
それでも、特別支援教室はつくらず、
みんなが同じ教室で学ぶ。
なぜ、そんなことができるのか?
教師は(この学校の大人は)、子どもに振り回されることを
厭わない。「すごい大変だけれど、そこが面白い」と。
なかなか、言えない言葉だ。
私は、子どもと過ごす多くの時間を
「to doを消化すること」ばかりに目を奪われて過ごしている。
そして、当たり前だけれど、子どもは私の思った通りになど動いてくれず、
キーキーと、怒鳴りまくる毎日。
はぁ。。。。
書いているだけで、自分が残念な人間に思えてならない。
けれども、映画を見た後は、この「残念な気分」は絶望ではなく、
むしろ希望になった。
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すぐに友達を殴ってしまう男の子。
「もう絶対に殴りません」と、反省文を書いた。
それを見た校長先生は、その子に向かって
最大限に褒める。
そして校長室に戻ってきて、独り言のように言う。
「こう書いた、その瞬間に、そう思ったのは、本当だ。
それが続くかどうかは別として・・」と。
「でも、こういう”点”を、ひとつ、ひとつ繋げていけばいいんだから」
と、自分に言い聞かせるように言う。
忍耐と覚悟。そんな言葉が思い浮かんだ。
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人を育てる。ということは、いろんな意味で自分との戦いだ。
今は小さな枠に囚われて、相当、残念な私だけれど、
その枠を覆して、ガシガシと前に進みたくなった。
映画の中には、たくさんの希望があった。
あっちを向いて歩いていけばいいんだ! という、灯のようなもの、だ。
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この映画の監督は、1969年生まれ。
私と同じ年だ。
自分と同じ年の人間が、こんなに上質なコンテンツを作っていることに
驚くとともに、頼もしく思った。
彼はパンフレットの中で、こんなふうに言っている。
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この映画の「みんな」が指しているものは、
「児童と教職員と地域の人」を飛び越えた「すべての人」の事であり、
私達一人一人にとっての学校である「社会」を、
「みんなで一緒に作り上げていきませんか」という、
そんな思いを込めた作品を作り上げたので、
映画を見られる方たちも自由に何かを感じ取って欲しい
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映画を上映しているのは、渋谷の円山町にあるユーロスペース。
3/20(金)まで。
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余談だが。
渋谷区円山町は、ヒジョーにアレな場所だった。
携帯に出るなり、開口一番「ヤバーい!!!」と言っているお嬢さんが歩いていた。
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「あら、久しぶり! 嬉しい」という意味合いだと思う。
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