麗しき主婦道

主婦er 〜麗しき主婦道〜

やっぱり、「その二つ」なんだな ~教育現場の現実的な話~

2021.5.11

昨日は、パープル夜間大学の渡辺大輔先生の講義だった。

 

前回からGWを挟んでの授業だったので、

「3本の教育実践記録を読んでおく」という宿題があった。

 

教育実践記録とは、文字通り

「こういう教育を実践したら、こういうことがあった」という

記録である。

 

「教育を学ぶ」と一言でいっても、大別すれば

理論を構築する教育学と、教育実践があると思う。

 

教育学と教育実践は車輪の両輪のようなもんで

それぞれを、それぞれが補完しあう関係性だと、私は考えている。

 

宿題となっていた教育実践は、秀逸で、

いつかは取材に行きたい!! と思うような内容だった。

 

が、しかし。

 

これを、そのまんま、

私がよく仕事をしている教育雑誌で紹介するのは難しいと思った。

 

この前段の話として、編集長に

「私、今、多様な性について学んでいます。それを編集長に言っておかないと、

私の性格的に『すごい勉強になったぁ~(満足・・)』とかで終わりそうで(笑)。

いずれは、企画を出しますから!」と、自分を崖から突き落としておいた。

 

が。

 

「具体的な授業案」にまで、内容を落とし込まないと、

ニーズのある記事にはならないだろうなぁ、と、考えている。

 

で。

 

昨日の授業の「宿題」となっていた教育実践記録は、

下記の職業人生的に言えば、3)、4)

あたりの先生のものだった。

 

大学を卒業して定年が60歳だとしたら

およそ40年間の職業人生があるとして。

 

1)若い頃 ~30歳

2)中堅 ~ 40代

3)ベテラン ~50代

4)管理職(次世代育成を考える時期) ~60歳まで

 

たとえば、「20代の女性向けファッション誌の中のお料理特集」なのであれば、

紹介するレシピは、オムライスあたり、みたいな??

 

読者様の「力量」を想定して記事を書くのは、

商業雑誌としての、エチケットだと思うのだ。

 

そういった話を軽く説明しながら、

渡辺先生に、「もう少し難易度の低い授業案、ご存知ないですか?」と

直球を投げてみたところ。

 

倉敷市教育委員会の

性の多様性を認め合う
児童生徒の育成Ⅱ

という資料をご提示頂いた。

 

この資料は、別の先生からも推薦を受けていたので

多様な性の教育界隈では、評価の高い実践なんだと思う。

 

けれども、この実践は、

「積み重ねていく感じの実践」なのだ。

 

昨日の参加者の方から(★) 

学校現場でニーズが高いのは

1)多様な性を説明する授業案1回分

2)生徒からカミングアウトを受けた時の対応の方法

「その二つ」だというお話を聞いた。

 

★ その方は学校現場で先生方にレクチャーする立場の方

 

「やっぱり、今は、そういうことなんだ」と、思った。

 

それが良い悪いはともかくとして、(あまり良いことではないと思うが)

教育現場の「多様な性についての意識」は、

2021年度は、そこいらへんなんだな。というのが、

昨日の最も大きな学びだった。

 

 

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