2017.4.4
【日本最古の木造能楽堂と満開の夜桜】
昨晩、靖国神社で夜桜能を見てきた。
いつもの如く、パタちゃんがチケットをとってくれた。
微動だにしない。と表現したくなるほど、舞台の上で、ほとんど動かない。
クラッシック音楽もそうだけれど、時代を遡れば遡るほど、
芸術は、シンプルな形になる。
バロック音楽なんて、とってもシンプルな編成での演奏だもの。
昔の人は、あの動きで、さまざまな感情を受け取れたんだよな、
よっぽど感性が研ぎ澄まされていたんだろう、と思った。
研ぎ澄ますのではなく、
「自然界にない音」や「映像」なんていう刺激はなかったから、
人間本来が持っている感覚そのままで、生きていたのだろう。
その感性があったから、森の精霊といった、
ささやかな神さまと一緒に暮らしていたんだろうなぁ、といったことを感じた。
不勉強で無知な私には、舞台を見ているだけだったら
「何のこっちゃ??」だった。
印象に残った解説は、
というくだり。言い回しは、多少、違ったかもしれないが・・。
舞台に上がったのであれば、「表現しなければいけない」と
現代人の私は、半ば無意識に思っていたけれど。
っていう感覚、なんか納得した。
音楽や舞踊、絵・・現在、『芸術』と呼ばれているものは、
現在、『芸術』と呼ばれているものの起源、
満開の夜桜のもと、そんなことに思いを馳せた幻想的な夜だった。
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