2016.12.19
私が所属するオーケストラの来夏の演奏会の曲目が決まった。
この週末、久しぶりに、この曲を聞いて胸が痛んだ。
青春の痛み、とでもいおうか?
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私が学生だった頃というのは、バブル真っ盛り。
女子大生(死語?)だったというのに、
ユーミンとか、カフェバーとか、ティファニーとか、
クリスマスのホテルでのコース料理なんかと、無縁だった。
(あの時代、大学生のカップルがホテルでコース料理を食べていた)
ひたすら。
そんな気持ちに囚われて、ヒマさえあれば
大学構内にある埃っぽい空部屋で、楽器をさらっていた。
けれど、弦楽器なんて、そうそう上手にならない。
とりわけ高音域が上手に弾けなくて(音を外してしまうのだ)
学生時代、早稲オケが幻想をやって、聴きにいった記憶がある。
高音域のピッチがきれいに揃っていて、
「私がいるから、うちのオケのピッチは揃わないんだ」と思った。
自分がまるで衣服を汚す「シミ」のような存在な気がして、
生きているのすらイヤになった。そんな気分を思い出した。
●
社会人になって、仕事が忙しくなって
ビオラへの傾倒は、「実社会」という重しによって、
少しマシになって、生きるのが楽になってきた。
学生時代の友達には、よく言われた。
「何で、そんなにビオラに一生懸命になるの?」と。
そんなの自分でもわからなかったのだけれど、
47歳になった今は、あの頃の自分に感謝したい。
あの頃、一生懸命だったからこそ、
生涯を通じて向き合える趣味の「根っ子」ができたのだと思うし、
同じような気持ち(テンション)で音楽に向き会う仲間もできた。
昔よりは上手に自分と折り合いながら、来年7月までを過ごしたいな。
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