2019.8.22
学習院チームと一緒に、
歌舞伎を見に行ってきた。
【演目】
伽羅先代萩は、乳人の正岡(中村七之助)を軸に、乳人としての自分と
母である自分の間での苦悩を描いた物語。
ワタクシ、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」の感想が、
広場で敵にあったからって、決闘とか言って人殺しちゃうのどうなの?
という感性なので、概ね、時代劇鑑賞には適していないのだと思われる。
ゆえに、伽羅先代萩も、自分の息子である千松が
主君である鶴千代を守るために毒殺の菓子を食べ、死に至った亡骸に対して
政岡が、「でかしゃった、でかしゃった」とか言っちゃう価値観に
全く感情移入できず・・・。いちいち、鑑賞には支障をきたしていた。
が。
贅をつくした舞台装置や衣装、美しい所作の舞、
セリフ回しの合間に入る音響(木のタ、タンみたいなやつ)といった部分は、
日本の様式美の極みを見たような気がして、目を見張りました。
第2部は、セリフ回しが全くない(筋書がほとんどない)
踊り中心の世界観だったので、より一層楽しめた。
私の芸術的感性は、日本舞踊を見に行く。
という方向の方が楽しめる資質なのかもと思った。
言葉(言語)が介入された時点で、
脳が別の方向に動き出してしまう感じです。
お席は、お友達のパパの代打だったので、
桟敷席。