麗しき主婦道

主婦er 〜麗しき主婦道〜

一絨毛膜二羊膜双胎。元気に、成人しました!

2023.2.3

気がつけば、双子が成人していた

今、日付を見て、「今日、双子、18歳の誕生日じゃん!」と、気がついた。

今朝の朝風呂で、「恵方巻の材料、昼休みに買い出しに行くか~」的に、恵方巻にばかり気がとられていたよ…。_| ̄|○

18年前の今日、双子は、生まれた。

さまざまなタイプの双子がいる

双子の誕生日を忘れていた私ですが(おいっ!)、お腹の中にいる赤ちゃんが、双子だと知った時の驚き! 

そして、その双子が、「リスクが高い双子」だと知った時の不安…。

今日は、「一絨毛膜二羊膜双胎」で検索をかけて、このHPに辿り着いてくれた双子妊娠中のママ達に、メッセージを送りたい。

「 一絨毛膜二羊膜双胎 だったけど、元気に成人したよ!」と。

【一般読者に向けてのミニ双子講座】

一言で、「双子」といえど、さまざまなタイプの双子がいる。わかりやすい例で言えば、一卵性か二卵性か。

一卵性の中には、胎盤が二つあるタイプと、一つのタイプがいる。そして、胎盤が一つのタイプの双子が、一絨毛膜二羊膜双胎だ。

双胎間輸血症候群

一絨毛膜二羊膜双胎 だと判明した時点で、産院から、「うちでは産めません。NICU(新生児集中治療管理室)がある病院に転院して下さい」と、言われた。

「一絨毛膜二羊膜双胎 は、『ふつうの双子』と比べて、リスクが高い」と、医師から説明を受けた。

なぜ、一絨毛膜二羊膜双胎 がリスクが高いかというと、 双胎間輸血症候群 が約 10%の割合で起こるからだ。

双胎間輸血症候群 については、このブログでも記事にしたことがある。コチラ

これから抜粋する資料は、国立成育医療研究センター 周産期センター のものだが、なかなかにヘビーな病態だ。

双胎間輸血症候群(Twin-twin transfusion syndrome: TTTS)とは、胎盤の吻合血管により双胎間に慢性の血流アンバランス(不均衡)が生じ,ひきおこされる病態です。

一絨毛膜二羊膜双胎の約 10%におこるといわれています。血液を送る方を供血児(donor)といい、血液をもらう方を受血児(recipient)といいます。

わが家の場合、三男が供給児、次男が受血児でした。

供血児は循環血液量が減少し、貧血、低血圧、乏尿、羊水過少、胎児発育不全、腎不全をひきおこし、最後には胎児死亡に至ります。受血児は循環血液量が増加し、多血、高血圧、多尿、羊水過多、心不全、胎児水腫をひきおこし、最後にはこちらも胎児死亡に至ります。


「親は何もできないんだ」と、学ぶ

国立成育医療研究センター の資料には、こんな記述がある。

日本においては 2002 年からレーザー手術が行われるようになりました。

双子が生まれたのは2005年2月3日だから、妊娠していた2004年頃は、日本で手術ができる病院は、広尾にある日赤と、あとどこか一つだと言われたと記憶している。

当時の医療技術と、札幌に住んでいるという状況を鑑みると、 「双胎間輸血症候群になりませんように!」と、祈るしかなかった…。

自分のお腹に赤ちゃんはいるのに、私は、何もできない…。

赤ちゃんの生命力、もっと言うなら、運を信じて、ただ、祈るしかできない。

結局、妊娠の最後の最後で、双子は、双胎間輸血症候群になってしまった。

この重篤な病状から「脱出」すべく、自ら生まれてきた次男。

その次男に引っ張られるように、生まれてきた三男。

お医者さんには、「赤ちゃんが賢かったね」と、言われた。コチラ。

この経験を通じて、「親は何もできないんだ」と、痛感した。

子育て期間中は、ともすれば、「親が頑張れば、何とかなるのではないか?」とよぎることが多々あれど、それは、多分、錯覚(笑)。

「親は、何もできない」という学びは、私の育児の大きな指針となりました。

双子を妊娠中のママ達へ

思いがけない双子妊娠に、不安が募っているかもしれません。私も、勉強すればするほど、不安になる一方でした。

今は、医療技術が進歩して、保険適用で手術もできるようですね。嬉しいです。

双子育児、最初は大変ですが、楽しいですよ~!

同学年の子が、同じ家にいるって、本人たちに対しても、最高のプレゼントなのでは? と思います。

双子育児仲間として、ファイト! とエールを送ってブログを終わります。