2017.5.11
渡部啓三先生は、ビオラを二つお持ちだ。
1773年製の「古い楽器」と、1993年製の「新しい楽器」。
先生が「俺の楽器」と呼ぶくらいだから、
気持ちとしては「メイン楽器」は古い方らしく、
レッスンの時は、いつも古い楽器を使っていらした。
昨日は、古い楽器をメンテナンスに出しているということで、
新しい楽器でのレッスン。
いつもの先生の音は古色蒼然という感じで(褒め言葉です)
バロック的なポコポコとした音なのに
新しい楽器での先生の音は、新築マンションのようにツヤツヤした感じで。
同じ人が弾いているのに、
楽器で、これほどまでに音が違うのかということが発見だった。
そこから派生して、弓の弾き比べをさせてもらった。
楽器は同じで、弓だけ違えて弾く。弓が違うだけで、音が全然、違う。
先生のメインの弓は、D・ぺカット作成のフレンチボウ。
先生が、ソロの演奏をされる時に使われるそう。
ぺカットがどれくらいスゴイかは、下記のインタビュー記事で
ストラディヴァリウスと対をなすものとして語られていることからも伺える。
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イヴリー・ギトリスの使用弓はD・ペカットと、JPM・ペルソワです。
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D・ペカット作成のフレンチ棒は、オーケストラで弾く時には使わないそう。
オーケストラの時には、ある意味、機械的にしっかり弾くことが大切だからだそう。
例えるならば。
「良い器」と一言でいっても、
作家物と、量産されている磁器との違いみたいなもんだろうか?
上記2本の他にも、何本か弾かせて頂いたのだが、
私は先生がオーケストラで弾く時の弓が、一番フィットした。
バランスが良い弓、最高!!!
バランスが良い弓、最高!!!
バランスが良い弓、最高!!!
あの弾き心地を体感したら、
もう、そのことしか考えられなくなって、
夫に相談。
「あのね、弓を新しくしたいの。
一時、家計費からお金を借りる形になるけれど、
自分が働いたお金から返金していくからさ」と、お願いしてみた。
夫は、「買えばいいでしょ」と快諾してくれた。
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