麗しき主婦道

主婦er 〜麗しき主婦道〜

N響 × ヘルベルト・ブロムシュテット × マリア・ジョアン・ピレシ

2018.4.23

4月20日(金) 7:00PM~ NHKホールで のNHK交響楽団の演奏会を聞いてきた。

 

【プログラム】

指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット

ピアノ:マリア・ジョアン・ピレシ

 

【ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番】

 

ピアニストは、マリア・ジョアン・ピレシェ。

ポルトガル生まれの74歳の女性だ。

 

今回の演奏会は、指揮者がヘルベルト・ブロムシュテットだったので

チケットは、完売。

 

そんな「満員御礼」のNHKホールの聴衆を前にして

ソロの演奏ができる74歳。恰好、いいでしょ!!

 

今回、演奏会の後に、「元・音楽雑誌の編集者だった」という方と

食事をしたのだが、彼は、彼女にインタビューしたことがあるそーだ。

 

インタビュー場所として指定され、訪れたのは、

マリア・ジョアン・ピレシが日本滞在中に借りていた一軒家。

 

彼女は、そこで(養子であろう黒人の)子供と一緒に生活をし、

日本での演奏活動をしていたそう。

 

元・編集者さんは言っていた。

「海外の演奏家のインタビュー場所は、普通、一流ホテルなのにね」

 

そのエピソードを聞いて、すごく納得した。

 

彼女の奏でる音楽は、自分で食事を作り、子供を育て・・・

そんな普通の生活者の匂いがした。

 

舞台衣装も全く華美ではなく(地味すぎるほど・・)

芸術家なのに、きちんとした生活者である。

 

そこが同じ女性として、萌えポイントでございました。

 

 

【ベートーヴェン 交響曲第4番】

 

ベートーヴェンといえども、「交響曲第4番」は、あまり演奏されない。

 

だいたい、第3番(英雄)、第5番(運命)、第6番(田園)

そして、「第9(だいく)」と呼ばれている第9番あたりが、定番。

 

で。

 

ヘルベルト・ブロムシュテット。

 

彼の指揮を見て、お能のことを思い出した。

 

能というものは、「何かを表現する」というよりも、

「その場を掌握するために舞う」ものだそーだ。

 

 

ヘルベルト・ブロムシュテットは、御年91歳。

 

今でも、「毎回、新しい挑戦をしていく」という彼が辿り着いた境地、

彼の指揮の繊細さは、そういうエリアの話な気がした。

 

プロオーケストラを相手に指揮をするんだから、

「演奏指導する」とか「みんなを引っ張っていく」とか

そういう次元の話ではないんだと思うんだよね。

 

場を掌握だけするだけでいい、的な?

 

この感覚って、多分、仕事や、子育てにも通じていく気がする。

人と何かを一緒にやっていくって、

最後は、そういう境地に行くんじゃないかなぁ?? などと。

 

 

【10年ぶりのプロオーケストラ演奏】

 

プロのオーケストラを聞きに行くのは、10年ぶりくらいだった。

(ソリストのリサイタル系は、わりとよく聴きに行くのだが・・)

 

10年前。ほぼ専業主婦だった時代に、なけなしのお金を払い

札幌で聴いたのが最後。

(東京のプロオケの地方巡業だった)

 

地方だったせいか、あまりの「緊張感のない演奏」にガッカリしすぎて

「なめとんのかぁ!」とトラウマになってしまい、

プロオケを聴きに行くのが怖くなってしまっていたのだ。

 

今回、演奏会にご一緒させて頂いたのは、

行政書士の永易至文さん。

 

永易さんは、人生に「ライフプラン」という

補助線を引くことを提案されている方。

 

オープンリーゲイ(ゲイであることを公にすること)として
とりわけ、LGBTの方々のライフプランニングに力を注いでいらっしゃる。

 

私は、彼がやっていることの「主婦版」をやりたい!

と常々感じていて、彼のメルマガは熟読している。

 

そのメルマガで、

「N響を聴いた後、語りあいましょう」と、呼びかけをされていた。

 

永易さんとは、名刺交換はしたことはあったが、ほぼ、初対面。

 

まともに話したことはなかったが、

とても魅力的な企画なので、勇気を出して応募してみた。

 

演奏会の後、お食事をご一緒させてもらって、

永易さんから「音楽の話するのが好きだ~」ということが伝わってきた。

 

楽曲のフレーズを紹介するのに、歌ってくださるのだけれど、

割りばしを指揮棒がわりに振り回したりしてね(笑)。

 

大縄跳びに入るタイミングを逸してしまうような感じで

プロのオーケストラの演奏会を聴きにいくキッカケを見失っていた私。

 

こうして、機会があれば聴きにいくのも悪くないなと思った。

良いキッカケを与えて頂き、永易さんには、感謝だ。