2018.10.2
撮影:庄司 あかねさん(A.K Labo オーナー/シェフ)
ー今日のおやつは?
「ポワール・ベル・エレーヌ」といって、
洋梨を使った伝統的なデザートです。
ー伝統的なデザートなんですか?
そうですね。
このデザートが考案されたのは、1870年と言われています。
今から150年も前に、フランス料理の父ともいわれている
オーギュスト・エスコフィエという方が考えたそうです。
「ポワール・ベル・エレーヌ」という名前は、
オペレッタ「美しきエレーヌ」からきているようです。
そのオペラ、1864年12月17日に
パリのヴァリエテ座で初演が行われたとか・・。
ーそんなに昔! 何だか、ロマンチックですね。
このお菓子、チョコレートソースが絶品です。食べ飽きない!
「カカオ」と「甘み(砂糖)」のバランスに、配慮しました。
カカオ分がありすぎると酸味が強くなりますし、
「程よい」という加減は、工夫が必要です。
ー洋梨を使うというのは?
「洋梨」「チョコレートソース」「アイスクリーム」
という組み合わせが、このデザートの骨格で。
洋梨を、「白ワインとレモン」で煮る方もいらっしゃるようですが、
私は、バニラのシロップで煮てみました。お酒が苦手なので(笑)。
ーアイスクリームも主張しすぎず、でも、存在感がありますね
アイスクリームは、マスカルポーネを使ったものです。
全体の調和を考えると、サクサクした食感をプラスしたくて、
ラム酒をいれたサブレ生地を合わせました。
ーなるほど! いつも全体のバランスを考えていらっしゃいます。
今回は、チョコレートソースが強く印象に残るお菓子だなと感じました
秋になったので、チョコレートを使ったお菓子を、
是非、召し上がって頂きたくて。
毎年、この時期になると作るんです。
(お話を聞いたのは、2018年9月25日)
2025.1.22 更新
2025.1.21 更新
2025.1.20 更新