麗しき主婦道

主婦er 〜麗しき主婦道〜

マーラーよ、さようなら

2019.7.8

昨日は、私が所属するオーケストラの

第79回 定期演奏会(夏の演奏会)だった。

 

演目は、

I L.カール・アウグスト・ニールセン

「アラジン」組曲 作品34 目録89

 

II グスタフ・マーラー

交響曲第1番ニ長調「巨人」

 

今、これを書きながら、マーラーの巨人を流しているわけだが、

はぁ、ほんっとに素敵な曲。

 

今回の指揮者である金山隆夫先生は、淡々とした感じの方なのだが、

昨日、マーラーの最後、音楽を全部引き寄せて、放つ時は、

先生の本来持っていらっしゃる熱さのようなものが垣間見えて、

なんか、もう、そのシーンだけでも、朝から何回もリフレイン中。

 

演奏会の本番の舞台の上というのは、

真空の中に漕ぎ出した宇宙船のようで、

ものすっごく純度の高いカプセルの中にいる気がする。

 

もう、この仲間だけしか頼る人はいない。

みんな、それぞれのパートを精一杯やるしかない。

 

あ、そこ、頑張って。

上手くいくこと、願っているよ。

ここは、ビオラ頑張るね。

 

・・・みたいな、そんな気持ちで、

前だけを向いて進んでいく時間。が過ぎていくのだ。

 

みんなが、こんな気持ちで生きていたら

戦争はなくなるだろうなぁって、思った。

 

みんな違って、みんないい。

とか、最近よく使われるけれど、

オーケストラは、そもそも、全く性質の違う楽器が

それぞれの音楽を奏でることで成り立つ集合体であるからして。

 

ほんっとに、全然、違うんだよね。

 

マーラーの楽曲というのは、それぞれの楽器の違いを

マザマザと感じるというか。

いろんな楽器の、「ここぞ!」が集結する曲っていうか。

 

なんか、そんな曲だったよなぁ。。。

 

個人的には、初練習の前日に弾くことになって、

最初は、「マジか?」とか思っていた。

 

とにかく、全く!! 本当に全く!!!

手も足も出ない感じの曲なんだもの。

 

けれども、結論から言えば、のって良かった!!!!!!!

 

体質にもよるんだろうけど、

私の性格や体質からすると、マーラーを聴いているだけだったら

好きにもならなかったし、良さもわかなかったと思う。

 

マーラーを理解しようとスコアリーディングに明け暮れた日々があって

それなりに楽器もさらって、その先に、

うわぁ、マーラー、すっごいい曲!!!!!

っていう境地が訪れた。

 

自分ひとりだったら、絶対に

「マーラー、生理的に無理だから、弾かない」って

食わず嫌い人生のまんまだったから、

超強引に「弾くこと」を決めてくれたイズミさんには、

感謝しかないのです。本当にありがとう!!!!

 

あと、マーラーが、スロースタートのわりに

何とか弾けるようになったのだから、

他の曲は、もっと早くからスコアリーディングをやろう、というのも思いました。

 

次回は、ラフマニノフの2番なので、

早速、スコアリーディングをやろう。