2020.12.28
この話の始まりは、6年ほど前、
そう思って、銀座までお椀を買いに行ったことだ。
その時の話は、コチラ。
【買ったもの】うるみ工芸のお椀とお箸
そのお椀も、いよいよ、ふちが剥げたりしてきた。
なにせ食器洗いは、ぼっちゃん方だから、
食洗機よりもランボーな感じの洗い方だし?
そんな「使い切った感」「やり切った感」を感じて、
迎えた年の瀬。
うるみ工芸は、毎年、年末に銀座の三越の催事に来るので、
「伝統工芸を支えるという意味で、新しいお椀を購入しよう!」と、
決意して、出かけた。
けれども、これまで使ってきた5客を捨てるのは忍びなく、
修理できないかしら? と、一縷の望みを持って一緒に連れていった。
そうしたら。
修理とは、「塗り」を全部剥がして、欠けた部分は修繕した上で、
再度、塗り直してくれるそう。
愛着あるお椀を手放さずに済むということに安堵。
2021年は新しい5客を使い、2021年の年末に修理が終わったお椀を
お迎えに行くという算段だ。
今回、ニューフェイスを買った箱を天袋に収納しておいて
修理が終わったお椀は、こちらにスタンバイさせるつもり。
惜しむべきは、ここまで「育っていた」
塗りを、修理することでリセットしちゃう点だ。
下記の写真だとわかりづらいんだけれど。
(拡大してみると、少しはわかるかも・・)
左側が、我が家で4年「育てた」お椀。
右側が、新品のお椀。
新しいものは、艶がない状態で、それはそれで好きだが、
使い込んだ方は、「漆です!!!」みたいな艶が出る(私調べ)。
ちなみに、今回の「ふちの周りの剥げてきた」というのは、
「塗りが剥げた」のではなく、器でいえば、「ふちが欠けた」状態だそう。
だから、丁寧に扱っている限り「毎日、この器を40年使っています」という人もいるそう。
そうなると、「使い込むことでしか出ない艶と輝き」が出る。
(世界の中心で叫ぶ)
けれども、洗い物係がぼっちゃん達の間は、
「丁寧に扱って!」と言っても、それは無理な相談で。
今後も、ぼっちゃん達が洗い物係のうちは、
「数年使って」 ⇒ 「修理をする」というサイクルなんだと思う。
将来の夢が、またひとつ増えました。
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