麗しき主婦道

主婦er 〜麗しき主婦道〜

長男の大学卒業式 ~多様性を肌で感じる~

2023.3.29

令和4年度 一橋大学学位記授与式

大学の卒業式に親は行くもの?

当初、「大学の卒業式に親は行くもの?」と思ったので、大学に問い合わせてみると、人数の関係で授与式が行われる兼松講堂には入れないが、大教室での中継があるとのこと。

「長男の大学卒業式は、一生に一度だから行くかぁ」と思い、長男に意向を伝えると、全然、ウェルカムなお返事。

あ、来るの? せっかくだから、一緒に写真撮ろうよ! 

イケメンすぎるセリフに、母のテンションは爆上がり!! 

万障繰り合わせて行ってきました。(安い)

でも、卒業式に行く道すがら、親子で登校しているご家庭も多かったし、祖父母であろう方なども含め、一族で記念写真を一緒に撮っているご家庭もあった。

今って、そんなもん?

卒業式が終わり息子と落ち合った後、息子は、(我が家によく遊びにきてくれた)お友達に「お母さん来ているからさ、一緒に写真撮らない?」と、LINEで呼び出しまでしてくれてた。(喜)

4学部の総代に「日本人男性」はゼロ

一橋大学には、商学部、法学部、経済学部、社会学部がある。(2023年度から、ソーシャル・データサイエンス学部が新設される)

各学部の総代の名前が呼びあげられ、証書を受け取る。

名前と外見から鑑みるに、総代は「外国人の女性」「外国人の男性」が各1名、「日本人の女性」が2名だったように思う。

あの学校の多数派である「日本人男性」の数は、ゼロ

これぞ多様性だよな~! って、しみじみしちゃった。

来賓祝辞は、憲法学者の辻村みよ子先生

個人的には、来賓の辻村みよ子先生の祝辞が印象に残った。

辻村先生曰く、「これまで一橋大学の祝辞は、(卒業生である)大企業社長の男性が多かった」そう。

実業界に強い大学ならではの、人選だと思う。

女性の自分に(来賓祝辞という)お鉢が回ってきたこと自体が、「時代が変わった」と、表現されていた。

辻村先生は、こんな方だ。

1)全学部合わせて1学年約800人のなか女子学生は10名だった当時、在学中女子ボート部を作り筋トレなどに励んだ。

2)1978年一橋大学法学部助手となるが、「女に憲法は向かない」といわれ、大学への就職がなかなか決まらずにいた。

1)、2)は、Wikipediaからの抜粋だ。

辻村先生は、「少数派(女性)として、日本でキャリアを形成することが、どれほど大変なことだったのか」ということを、滔々とお話しされていた。

世界という視点から見ると、日本のジェンダーギャップ指数が著しく低いこと(146か国中139位)は、知識として知っていたものの。

「時代の生き証人」が、(一橋大学の卒業式・来賓祝辞という)晴れ舞台で、その事実をお話しされる姿に、強いメッセージ性を感じた。

個の尊重が最も大事

辻村先生は、「国際社会の中で、(ジェンダーへの感性が低い)日本の現状は、とても恥ずかしいこと」とも、おっしゃっていた。

全国憲法研究会代表、ジェンダー法学会理事長、などもされているので、日本も、これから、どんどん変化していくのではないか? と、期待している。

・・・と、他人任せにしていないで。

以下は、先生のお話しのメモから抜粋した覚書です。

1)多様な個性が尊重される社会を目指す
2)自己決定する能力が、大切
3)これからは、個性を磨いていく必要がある。
4)人種、性別を超えて、ヤル気と実力がある人が登用されるべき
5)リーダーは、そういう社会になるべく力を注いで欲しい

憲法学者というお立場からの発言、私の仕事とリンクする部分が多かった。

私の仕事の大半は、一人で原稿を書く時間。ゆえに、原稿の行きつく先(方向性)について、不安になることもある。

けれども、「方向性は大丈夫」と、先生のお話しを聞いて、何だか安心した。

長男も、「辻村先生のお話しが最も響いた」と、言っていた。

お金の貯め時は人生で2回

この記事、グーグル検索で上位に出てくることを知りました。この記事を見て下さっている方は、お子さんの大学卒業時期の方なのだと思います。

そこで、ひとつご提案です。

人生には、お金の貯め時が2回あるのはご存じですか?

1回目は、子供が10歳までの時期。

2回目は、教育費の目途がたち、定年までの間。

私自身も、下の子が大学生になり、老後資金設計に、ようやく着手し始めたところです。

(それまでは教育費の山場を乗り切るので精一杯でした)

一緒に老後資金についてなど、お話できると嬉しいです。