第1回 私の冷蔵庫
2018.9.6
50歳になると、片づけが億劫になる
「いつか、ちゃんと片づけよう!」。この免罪符を呪文のように唱え続けて、49歳になりました。「50歳になると、急に片づけが億劫になる」と書いていたのは、エッセイストのYさん。
Yさんは、私が生きる上でのベンチマーク(指標)の一人なので、40代に入った頃から漠然と、「50歳までに、『いつか、ちゃんと片づけよう!』問題に『カタ』をつけたい」と、思っていました。
片づけは冷蔵庫の整理から
そんな折、整理コーディネーターの石見良教さんを取材しました。石見さんは、「40代は人生の折り返し地点。後半の人生をスッキリ生きるための、片付けのターニングエイジです」と言います。
「片づけを始めたいのですが、どこから手をつけたら良いのでしょう?」と質問をしたところ、「まずは冷蔵庫を整理してください。その次は、トイレです。冷蔵庫とトイレを整理することで『整理の足がため』をします」とのこと。詳細は、記事を参照下さいませ! コチラ。
昭和の冷蔵庫は小さかった
わが家は、昭和に建てられた注文住宅です。台所にはオーダーメイドの食器棚があり、冷蔵庫を置ける場所は決まっていて、サイズ感は新婚用(平成換算)。そんな「私の冷蔵庫」にいれておくべきものは、何なのだろうか? と、石見さんを取材させて頂いた今春から、ずっと考え続けてきました。
「私の冷蔵庫の中にいれておくべきものは、何か?」という問いは、「私は、日々の食事を、どう捉えているのか?」という問いだと感じます。ゆえに、この問いに対して、2018年現在の私なりの「カタ」をつけようと考え至りました。
「ハレ」と「ケ」の日を分ける
結論からお伝えすると、私は日々の食事を「ハレ」と「ケ」に分けて考えることにしました。「ハレ」の日とは、日曜日の夜、家族で囲む夕食です。夫や息子たちと、レジャー感覚で料理を一緒に作ります。器も、来客用のものでセッティング!
一方で、「ケ」である平日は、私が栄養補給を目的に作ります。以前は、「主婦たるもの、バラエティーに富んだメニューを作らなければ!」みたいな気持ちがありました。けれども、わが家は、息子3人+夫というメンバー。息子たちは、「今日のご飯、何?」と言いながら帰宅するも、どん! と、肉類を出しておけば大満足。
むしろ、「何を、食べているか?」なんて、ガッツきすぎで見えていないご様子。そんな方々を相手に、「バラエティーに富んだメニューを!」などと意気込んだところで、意味はない。「ケの日は、栄養補給が主目的」と私自身が決めたことで、「副菜は、お総菜屋くらいのラインナップで良い」と思えるようになりました。
「常備するもの」の定位置を決める
冒頭の冷蔵庫の写真は、冷蔵庫の「ゼロ」地点の状態です。普段、あそこまで「空っぽ」ではないけれど、「ゼロ」地点の風景が決まっていることは大切だと思っています。
ゴチャつきがちな冷蔵庫ポケットは、内容を書き出して「剝がせるラベル」を貼りつけておくことにしました。「棚を掃除後、消費期限をチェックして、ビン類の内容を書き出す」という作業だけなら、10分で終わります。
冷蔵庫で「常備するもの」の定位置が決まると、買い出しに行く前のチェックも楽だし、買い忘れも減るので「アレがないからコレが作れない」というストレスもない。
2018年9月現在、「私の冷蔵庫」については、こんな「カタ」のつけ方をしています
「私の冷蔵庫」の「カタ」
2018年9月現在
1. 食事は「ハレ」と「ケ」を分けて考える
2. 「ケ」の日の料理は、栄養補給が主目的
3. 「常備するもの」の定位置を決める