麗しき主婦道

主婦er 〜麗しき主婦道〜

財形制度の勉強会に行って、息子に伝えたいと思ったこと

2023.3.9

国と会社の連携で財産を形成する制度

財形という言葉は、聞いたことがありますか? 正式には「勤労者財産形成促進制度」と言われ、国と会社が連携して、従業員の資産づくりを支援する制度です。

ファイナンシャルプランナーの黒田尚子さんと厚労省の方が、財形制度の勉強会を企画して下さったので、学びに行ってきました。

高校の家庭科に「資産形成」

そもそも何で、その勉強会が企画されたかというと、「大学生に向けての財形勉強会をしていたら、ファイナンシャルプランナーさんにもお話ししたい」という話になったらしい。

最新の学習指導要領では、高校の家庭科に「資産形成」という費目がある。

先日の桐朋ママ会で聞いた話では、高校の家庭科の授業で「実際に自分にかかった教育費」というのを試算したそう。そして、そのご家庭の御子息は、泣いたそう。

「(小学校から私学に通っている)自分は、親がしてくれた莫大な教育投資に見合うだけの自分になれていない」と。

すごくない????

うちの息子も同じ授業を受けているハズだから、聞いてみたら。

あ~・・・あったかも(遠い目)。俺、家庭科の授業なんて、真面目に受けないから。

まぁ、男子高校生なんて、うちの息子がスタンダードよね。

貯蓄習慣をつける

お金の情報に関する仕事をしていると、「収入の2割は先取り貯蓄で貯める」は、基本中の基本すぎて、息子に話すのも忘れるレベルでしたが。

よく考えたら、うちの息子達は、「資産形成」というイメージすら持てていないんだと、我に返った・・・。

財形には3タイプある

このブログを息子に送ることを想定して、財形ミニ知識講座を開催してみよう。

【財形は3タイプ】
一般財形
住宅財形
年金財形

そもそも論として。財形制度は従業員の福利厚生の一つだから、勤務先に、「財形制度」がない場合もある。

逆説的にいえば、「勤務先に財形制度がある」のであれば、新入社員の頃は、しのこの言わずに、財形貯蓄を始めた方が良いと私は思う。

財形だと給与天引きなので、なかったも同然。「知らない間にお金が貯まる」イメージだと思う。

最近、投資が流行っているけれども、「生活費の半年分は、まずは貯金(元本保証商品)で貯める」というのも、マネーの基本中の基本です。

「種銭」という言葉が、あります。

資産形成は、雪だるまを作るみたいに、最初は小さい球を作って、だんだん転がしていくイメージ。

だから、資産形成の一番最初の最初となる「元本」は、手堅い金融商品で貯める方が、結局のところ近道だと思う。

「種銭を作るための手堅い金融商品」という選択肢で考えてみると、財形貯蓄の中のひとつ、「一般財形」は、便利だと思う。

一般財形を「入口」にして、財形制度に興味が出てきたら、住宅財形、年金財形の話もするので、必要でしたら声かけをして下さい。

一般財形、住宅財形、年金財形。どの財形かは企業によって違いはあれど、「財形奨励金」的な+αをつけてくれる企業もある。

もし、そんな企業に勤められているんだったら、ラッキーだし、その制度を使わない手はないと思う。

「ライフプランニング」という概念

私がFPの学校に通っていたのは29歳の時で、FPの受験科目である「ライフプランニング」という概念が、どうにも好きになれなかった。

「人生をプランニングする」という発想が、何だか箱に押し込められるような窮屈な感じがしたのだ。

人生、何が起こるかわからないのに!!! そんなふうに決めつけちゃっていいの!? って、思った。

29歳の私がそう思ったのだから、18歳の双子が何も考えていないのは当たり前のことだと思う。

22歳の長男は、社会人になるにあたり、「人生設計」に、ちょっとだけ興味を持つようになってきた。 

財形の勉強会でもらった資料をいくつか長男に手渡しながら、彼の反応を探ってみることから始めようと思う。

ちなみに、人生の3大資金は、「マイホーム」「教育」「老後資金」です。

齢50歳になって、マイホーム、教育という「お金の峠」を越えるという実体験をしてみて、「お金には、長い時間をかけてコツコツと貯める必要があるタイプのお金がある」ということが腑に落ちてきました。

そのためには、やっぱり「ライフプランニング」という概念は重要で。

ライフプランニングの最初の一歩の「足固め」に、財形制度を使うのはアリだなと思う(会社に制度があれば、だけれど)

【結論】
会社に入ったら、財形制度について、まずは調べて下さい。そしてわからないことがあったら、私に聞いて下さい。