麗しき主婦道

主婦er 〜麗しき主婦道〜

楽器を調整に出してきた 

2023.5.26

カルミナストリングスさんへ

カルミナストリングスさんとは、楽器の修理工房の名前です。

ホームページは、コチラ。

夫の転勤のため北海道に行く前に、カルミナストリングスさんに楽器を預けたのだから、もう20年近くのお付き合いになる。

なぜ、楽器を預けたかって?

当時の私は、「北海道って、どんな土地? 雪、降るんだよね…。どうせ、オーケストラ活動はできないだろうから、乾燥気味の土地に楽器を連れていくのが不安」と、思ったのです。

そうしたら、工房の主の高橋さんが、楽器を預かって下さるということになった。

北海道転勤中の4年間、そして東京に戻ってきたものの育児が大変すぎて楽器どころではなく。合計7年近く、楽器を預けっぱなしにしていた。

人として、どーなの?? って感じだよね、ワタクシ。

変わらぬ笑顔と工房の雰囲気

7年も楽器を預けっぱなしで、引き取りに行くタイミングを逸していたが、いよいよビオラのレッスンを再開することになり。

恐る恐る、工房に行ってみると、高橋さんは、全く何も変わっておらず。。。。

7年という歳月が経過したことを、私が忘れちゃうくらい、「普通な感じ」で接客をして下さった。

それに、どれだけ救われたか!

そういえば、渡部先生をご紹介して下さったのも、高橋さんだった。

月に2回のレッスンは、今現在の私の生活の中で最も澄んだ時間であり、こういうことがしたくて、私は、今生、生きているのかもしれない」とすら、思う。
ビオラレッスン(第80回)に行く」より抜粋

今、久しぶりに過去の自分のブログを読んでみて、「確かに、私は、ある時期、そんな気持ちで、楽器を習っていた」と、思い出す。

ラフマニノフで大失恋をしたから、楽器を弾くのが嫌になっていたが。

そこまで嫌いにならなくても、良かったのかもしれない。

高橋さんにもラフマニノフの話はしてみた。(ウザイ客で、すいません)

そうしたら、「ラフマニノフほど難しい曲は滅多にないし。そういう曲が来た時は、『あ~、弾けない』と、思っていればいいんですよ」と、おっしゃって下さった。

本当に、そうだな、と思った。

ベートーヴェンを語る

高橋さんの工房は半地下で、楽器がズラッと並んでいる。

私が、「北海道に連れて行けない」と思ったほどに、弦楽器というのはナーバスな方々だから、空調は、年間を通じて安定して保たれている。

そんな中で、語るともなしに、楽器や音楽を語る愉しさや!

昨日は、ベートヴェンの第9の話となり、譜面を見せてくれながら、解説をして下さった。

やっぱり第9は、人生で一度は弾くべきですよ!

高橋さんは、「毎年第9を弾く」というオーケストラに所属しており、まずは、今年の演奏会を聴きに行く約束をした。楽しみだな。