麗しき主婦道

主婦er 〜麗しき主婦道〜

久しぶりに楽器を弾く ~レッスンに対しての心持ちの変化~

2018.7.31

演奏会が終わって、早3週間。

 

私が所属するオーケストラの演奏会は、年に2回。

7月上旬の演奏会に向けて、6月あたりから”気分は臨戦態勢”に入る。

 

「あそこを練習しておこう」と思ったり、

体調管理優先で、夜の外出は控えたり。

 

何となく、緊張モードに入る感じ。

 

ゆえに、演奏会が終わった時には、すごく開放感がある。

開放感の余りダラっとした生活をし、反省したのが2週間後あたり。

 

そこから更に1週間。

昨日、「久しぶりに楽器に触りたいな」という気持ちになった。

 

それで、少し、今後のレッスンについて考えたことがあった。

自分の楽器への向き合い方とも関係があるので、

少し長くなるが過去のブログを引用しながら

2018年の自分の心持ちに至る過程を整理してみたい。

 

 

私がビオラのレッスンを再開したのは、2010年の12月。

 

20代を捧げたといっても過言ではないほど、

オーケストラ中心の生活を送っていた私。

 

そんな私だが、2000年生まれの長男を妊娠した時、

重い楽器ケース持って練習には行けないなと感じ、

オーケストラを休団することにした。

 

その後、夫の転勤で北海道に転居し、その地で双子が生まれ、

オーケストラ? それって食べ物ですか? くらいの勢いで

楽器とは遠ざかっていた。

 

そんな私に再び楽器を弾くこと勧めてくれたのは、

夫がバイオリニストのイズミさん。

 

昨年の夏、モーツアルトのレクイエムを弾くことになった経緯を

ブログに書いたことがあるけれど、

イズミさんは、時々、あり得ないほど強引な時がある。

 

私がビオラのレッスンを再開したのも、そんなパターンの時で、

ある休日、ランチをしていたら、

「今、この場で楽器屋に電話しろ!!」と命令され

本当にその場で楽器のメンテナンスの予約をいれ、レッスンも再開した。

 

話がソレてきたが。

 

レッスンを再開して、5年後の2015年にオーケストラに復帰。

オーケストラに復帰した年のことを、私は、こんなふうに書いている。

 

++++

何年か後に、2015年を思い出すとしたら、

「ああ、オーケストラに復帰した年ね」ということなるのだろう。

 

ここ5年ほど、ビオラのレッスンには通っていたけれど、

エチュード(練習曲)を弾くのと、交響曲を弾くのではケタが違う。

 

例えるならば、1キロくらいしか走ったことがない人が

フルマラソンに出場する感じ。

+++

 

我ながら、言い得て妙だ!

やっぱりオーケストラで演奏するような曲。というのは、さらうのが大変で。

オーケストラに復帰して3年、「オーケストラで弾く曲をさらうこと」が

私の自宅練習の全てだった。

 

が。しかし。

 

復帰して3年目の20018年。

オーケストラで弾くという「尺」を、だいぶ思い出してきて、

さらに、先日の演奏会では、「弾くこと」と違う感じで向き合えて。

「演奏会で弾く曲を、とにかく必死でさらう」という局面では

なくなってきた自分。というのを感じている。

 

コペルニクス的な発見があったことも、大きいだろう。

少し長くなるが、ブログより引用しておこう。

 

+++

パートリーダーの横で、「独り弾き」

緊張しまくる訳ですよ。ガチガチで、オドオドと弾く私に。

 

「この曲の、どこのフレーズが好き?

そこだけ弾けたらいいじゃん。他は、私が弾くからさ。

もっと、楽しんで弾きなよ!!!」

 

恰好いっす! 先輩!!(って、パートリーダーは入学年次的には後輩だ・・)

でも、そうやって声を掛けてもらったら、

単純な私は、「そうか。好きなフレーズが弾ければいいんだ」と思って

第2楽章の出だしの和声に焦点を絞った。

 

そこ、譜面づら的には、すごく簡単なの(爆)。

 

でも、「ここが弾けたらいいんだ」と思ったら、

気が楽になって、今回は弾くことを楽しめた。

 

今までは、ずっと、ずっと、ずーーーーーーーーーっと。

「あそこが、弾けない」「ここも、弾けない」などと、

減点法でしか、私は「弾くこと」と向き合えていなかったから、

ある意味、コペルニクス的な発想の大逆転で。

 

世界が違って見えた。

 

舞台の上で、いつもよりも、周りの音がよく聴こえたのは、そのせいかな?

+++

 

弾くということと、違う感じで向き合えたら、

エチュードをさらってみようかな! という気持ちになった。

 

というか。

実際に昨日、さらってみた。

 

譜面が簡単であれば、あるほど、基本的なことが問われる。

 

昨日は、和声の練習をしてみたけれど、

腕が弓に乗っていないなぁ、ということ実感して。

 

次回のレッスンでは、

そんな部分を先生に相談してみようと思う。

 

・・とか。

 

今までは。

「とにかく、譜面を何回さらえるか?」みたいなことばかり考えていた。

 

けれど、

「今の自分の弾き方を観察して問題点を見つけ、それを先生に相談してみる」

そんなレッスンを、自分で組み立てていきたいな、と、思った。