2023.10.13
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質問者 : 楢戸ひかる
回答者 : 富岡美織・北の星東札幌保育園園長 プロフィールは、こちら。
いわゆる「おはしゃぎ反応」というのだけど、そういうやりとりができるようになったということは、外界からの刺激をすごく吸収しているということ。
だからオッパイを飲ませる時にテレビを見ながら飲ませるのと、お母さんが赤ちゃんと会話しながら飲ませるのとは全然違う。
赤ちゃんに集中してあげる。うんと声をかけてあげる。さわってあげる。
泣いているのは「お母さん来て!」と、呼んでいるんだ。
たとえばオシッコが出ていたなら、オムツを無言でかえない。
「そう、オシッコ出ていたの?」と、大人同士の会話みたいにちゃんと会話をする。
一見ひとり芝居なんだけどね(笑)。
反応がないから、なおさら「こういう時に会話をするのが大切なんだ」と思っておく。
ここで赤ちゃんに気持ちをかけてあげるのは、人と関わりができる下地を作っていることなの。
そういうのがまるでなくて、「お話するようになったから、何か話しをしましょう」というのはナンセンス。
しゃべれるようになってから一日ベッタリと会話するよりも、この頃から、一日一分でも会話をしていた方が有効だと思う。
母乳オンリー主義には、懐疑的なんだ。
人間が、人間のお乳で育つのがいいのは、絶対にそうだと思う。
だけど母乳が出ないのなら、「出なかったら出ないで、いい人工乳もあるよ」というスタンス。
赤ちゃんが生まれて喜びに包まれている時期、母乳がでないことで「母親失格」みたいな気分になるのは、もったいない。
努力をするのは悪いことではない。でも努力しても、ダメなこともある。そしたら、代替案を考えるフレキシブルさも大切。
―実際に母乳の子と混合の子と育ててみて、違いはあったの?
母乳の子の方が、風邪をちょっとひかないかな? 程度。
でも母乳以外でも、体を丈夫にする方法はある。
たとえば、「子どもに何かしてあげたい」という気持ちが強いのだったら、離乳食を少し早めに始めて手作りを頑張ってみるとか。
人間には「知恵」があるんだから、いくらでも他のことでカバーできると思うんだ。
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