2023.11.6
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質問者 : 楢戸ひかる
回答者 : 富岡美織・北の星東札幌保育園園長 プロフィールは、こちら。
それまでだって、おもちゃは見ている。
ただ、大人が自分をのぞきこんで、「おっぱいなの?」「おしっこなの?」という声かけをしてくれたり、触られている刺激のほうに興味の大半が行っていた。
それが自分から周囲に目が向いて、「これ、何?」とおもちゃの存在に気がつき始めるということね。
だからその頃のおもちゃって、単なる「おもちゃ」ではないんだ。
赤ちゃんにとっては、人生の初めに興味を持つ対象物であり、大事な教材なの。
それを厳選して与えることは、食べ物や着る物を考えて与えるのと同じくらい大事だという認識を持って欲しい。
なめまわしをするから、まず安全性は絶対だよね。
次に素材。
園では木や綿などにしている。
触ってみて感触がいいでしょ。
赤ちゃんの柔軟な皮膚や心のために、危険性のない、ぬくもりのあるものを選んであげて欲しい。
それまではハンカチで顔を隠せば、「人間が消えた」と思う段階の脳の発達だった。
それがハンカチをかけていても、「いる」という見通しが立つようになる。
その面白さなの。
今までは「消えた」止まりだったのが、「いるんだよ、その後ろに」というのがわかってくる。
そう。だから面白くてどうしようもないの。
予想できるっていうのがすごいでしょ。
ハンカチで顔が見えなくなったら、「消えた」しかとらえられなかった。
でも「いなくなっちゃった」の「次」が透き通って見える脳になる。
だからハンカチをとる時に、喜ぶこと、喜ぶこと。
「実は、いるだろう。オレは知っているんだぞ」というところが、彼らの喜びポイントなんだ。
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