2023.5.23
目次
東京西部暮らしが長いので、山の手線の「池袋より先」は、駅の順番がよくわからない。
大塚というのは、池袋の一つ先の駅だということを、53歳にして知った。
人生初の大塚上陸を果たしたのは、友達と夜ご飯を食べるためだ。
友達(ゆっこ)が予約してくれたお店は、蒼天さん。
焼き鳥のお店です。入口からして素敵。そしてお料理も美味しかった! お店の方のホスピタリティも素晴らしかった!
けれども携帯の充電がなくなってしまったので、お料理の写真は、ゆっこに頼むことにした。気が向いたら、アップします。
そもそも、夜ご飯を食べるために、出かけるというのが珍しい。この日は久しぶりに銀座の漢方医の予約があったので、外出予定だったのだ。
ふっと思い立って、ゆっこに連絡してみたら、時間を作ってくれた。
ゆっこは、私が所属しているオーケストラのコンサートミストレス、略してコンミス。
コンミスとは、客席から見たら、指揮者の左手に位置するファーストバイオリンのトップのことを言う。
メロディーを弾くことが多いファーストバイオリンは、オーケストラの花形パートだし、ましてや、コンミスたるや!
万年、ビオラパートの後ろの方で弾いている身としては、畏れ多い存在なのだ。
けれども、ゆっこは、「弾けること」を、決してひけらかしたりしない。
昔、「もしもピアノが弾けたなら」という歌があったけれど、もし、私がビオラを弾けたなら、ひけらかしてみたいなぁ~。
とりわけ、コロナ前、最後の演奏会の演目のラフマニノフの2番は、今でも曲名を見るだけで心が痛むほど、弾けないまま本番を迎えた。
2019年の秋~冬、私はラフマニノフについて、ブログでグダグダと愚痴を書きまくった。
演奏会の後も、「とにかく、今は、ゆっくりと休みたい。当分、楽器、触りたくないし、見たくないです」と、書いている。
【ラフマニノフについて書いた記事はコチラ】
ラフマニノフよ、こんにちは!
演奏会2日前のラフマニノフ
ラフマニノフ ロス、ひどい。
ず~っと、「ビオラ弾けない」と言い続けているワタクシ。
2019年の12月、ラフマニノフの2番が決定打的な感じで、オーケストラへの片想いに疲れ果ててしまいましてね。。。
執筆業は目が命なので、目のことを考えたら、スコアやパート譜を読んでいる場合じゃない!? とも感じ。
オーケストラへの復帰ができていない2023年の5月です。
そんな私の愚痴ともつかぬ話を、ゆっこは嫌な顔ひとつせず聞いてくれた。
それで、強く言ってくれたのだ。
「マーラーに恋しちゃうとか、ひかるちゃんは音楽が大好きなんだから、オーケストラをやるべき!」
そうか、そうだった。
理解不可能だと思ったマーラーのスコアを読み込んで、読み込んだ末に。
「マーラー、すごい好き!」と思った時の、あの気持ちは、ちょっと他では味わえないな~と、思ったのだ。
そもそも、ブログに「音楽」という項目を作ったほど好きなのに、オーケストラを休団していると、音楽の話をする相手がいない。
やっぱり音楽仲間と、音楽の話をするのは愉しいな!!!
そんなことを思い出した夜でした。
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