こういう家事は、時間がかかる訳じゃないけれど、やっぱり一手間。コドモ関係のちょっとした書類を、渡された日にパッと書いて翌日提出できちゃう人、尊敬しちゃうな~。
私は、ついつい後回し派。コドモに「うちだけ出してないよ!」と、せっつかれて慌てて書くことも多々あり。今回は”ブログに載せる”ということがモチベーションとなって、提出期限内に出せる予定。(多分)
【仕事机の前で書類記入】
主婦erを始めるにあたり、ブログを書くことにした。「何についてだったら、書き続けられるか?」を、わりと真剣に考えてみて、「やっぱり、家事だな」と改めて思った。
3年前に発作的に始めて、あっという間に飽きて放置していた「その家事、何分かかる?」。このブログを再び書き始めてみようと思う。前回は、ホボ毎日更新していたが、今回は更新頻度、書く内容など、より無理のない状態を探りながら書いてみたい。
3年前にブログを始めた理由も、飽きたキッカケも覚えていないが(おいっ!)、3年経っても、家事が私にとって大きな関心事であることは変わっていない。
「素敵な暮らし」とか「手早い家事」とか・・。そういった、あるベクトルに向かっての家事ではない、ごく日常の中にある家事。あるベクトルに向かおうという意識を捨てることで、そこにある家事をただ感じ、味わうこと。家事の中の滋味のようなもの、を綴っていけたらいいなと思う。
一言で、「高齢者施設」といっても、その形態は多種多様です。「いざ、介護!」となった時に慌てないよう、介護予備軍の私が、3タイプの施設に足を運び、お話を伺いました。
前編の住宅型有料老人ホーム「ひなの家」に続き、後半では、小規模多機能ホーム「ひなの家 押野」と、医療依存度が高い方向け住宅型有料老人ホームである「ひなの家ナーシング金沢末町」をご紹介します。
小規模多機能ホームとは、「通い(デイサービス)」「訪問(ヘルパー)」「泊まり(ショートステイ)」と、バラバラに提供されがちな在宅での介護を、1つの事業所でワンストップで提供する介護サービスです。
料金は月額定額制で、いわば介護のサブスク
ー 「介護のサブスク」のイメージを、もう少しご説明頂けますか?
受けられるサービスは、介護保険の規定サービスであれば何でも大丈夫です。通常の介護保険のサービスの場合は、「1回行ったら、〇時間の間を置かなければいけない」といった細かい規定がありますが、そこは関係ありません。(株式会社スパーテル執行役員の坂井賛瑛美さん・以下同)
ー 極端な話ですが、1か月の31日、毎日サービスを受けるといったことや、1日2回のサービスを受けるといったことも可能ですか?
はい、大丈夫です。ただし、小規模多機能ホーム専門のケアマネージャーがケアプランを立てるので、通常の介護サービスとの併用はできません。
ー どんなご依頼があるのでしょうか?
介護関連はもちろんのこと、これまでご依頼頂いたものでは、「灯油の給油を手伝って欲しい」「(認知症があるので)猫の餌を置いた場所がわからなくなったから、一緒に探して欲しい」「金庫の鍵がなくなったので一緒に探して欲しい」といったものもありました。
また、私たちは、「近所まで来たので、ちょっと顔を見にきました」といった安否確認も行っています。
ー イメージとしては、近所に住む親戚という感じですね…。
はい、「小規模多機能ホーム」という枠組み自体が、とても画期的なサービスだと思います。難点としては、対象者が限られてしまうことです。「ひなの家 押野」であれば、野々市に在住しており、上限29名までの方が登録の対象となります。サービスを希望される方が多いので、どうしても待って頂く方がいらっしゃいますね。
それでは、実際にホームに入ってみましょう。
玄関を入ると、すぐに食堂・機能訓練室を兼ねるオープンスペースがあります。落ち着いた色合いの家具が配置され、たっぷりとした広さがあります。
ここでは食事やレクリエーション、そして地域の方との交流も行われるそうです。
オープンスペースの横には、まるで民家の一角のようなソファースペースがあります。
ここに登録者されている方は、全部で29名(取材時)。そのうちデイサービスを利用しているのは18名と、文字通り、小規模なコミュニティです。
ショートステイ用の宿泊室は、全部で9室あります。
そのうち3室は、ふすまで仕切れる和室となっています。
高齢者の方の中には、デイサービスには喜んで行くものの、ショートステイを嫌がる人も多いそうです。
ひなの家押野の管理者、梶るりさんは、言います。
「和室で利用者さんと職員でお布団を並べて敷いて雑魚寝をしながら、『温泉旅館に来たみたいだね』と、ショートステイを楽しむこともあります。デイサービスでの日頃の信頼関係が、ショートステイに繋がるんです」
梶さんのお話から、高齢の方がショートステイする際には、「安心できる介護者がいる・いない」で、大きく違ってくることが伺われます。
宿泊機能があることで、一人暮らしの方の夜中のSOSにも対応できます。
「たとえば、夜中に『悪寒がするんだけれど』と電話を受ければ、その場でスタッフがご自宅にかけつけて、ホームまでお連れします。そして、次の日、スタッフが一緒に病院を受診します。こうした対応ができるよう、スタッフは24時間体制でスタンバイをしています」(梶さん)。
病院から退院する時にも、宿泊室が一役、買います。
「宿泊室で生活しながら、『家に帰って生活できるのか?』をアセスメント(★)するんです。まずは、一泊、自宅に帰ってみる。それが大丈夫だったら、次は、二泊自宅に帰ってみる。自宅での生活を段階を踏んで再開することで、当初は想像しなかった課題が見つかることもあり、介護のプランが練れていきます」(梶さん)
★アセスメント : 本人と周囲、両者の視点で、症状や状態を把握し、必要な対応や処置、サービスについて検討・判断すること。
ひなの家押野では、高齢者の生活をさまざまな角度から支えています。
栄養バランスが考えられ、彩も美しいお食事を、みんなで食べる…。1日に1回、そんな時間があるだけでも、安心です。
これだけの品数を自宅で手作りするとなると大変です。私もお昼ご飯をご一緒させて頂きましたが、どれもが本当に美味しかった! 食事を一緒にとることで、安否確認や状態の確認もできるでしょう。
お料理はホームの中にある台所で調理します。
食事代については、通常の介護サービス同様、1食ごとの換算です。たとえば、「お昼ご飯を食べた後、翌朝10時までの1泊のデイサービスを利用した場合、昼・おやつ・夜・朝の食事代金が発生します。
お風呂は、2パターンあります。一つは、機械浴も可能なお風呂です。
もう一つは、民家のようなユニットバスです。
「お風呂は、職員一人で一連の流れを全部、担当します」(梶さん)。
お風呂でも、次のような「小規模多機能ホームならではの良さ」が、発揮されていました。
「デイサービスだと、『〇時間いたら〇〇円』といった換算方法になるので、『お風呂だけ入って30分で帰る』といった利用の仕方は難しいんです。けれども、ここではそれが可能です。お風呂にだけ入って帰るという人は、男性に多いですね」(梶さん)
高齢期になると、お風呂に入るのが億劫になるという話はよく聞きます。「お風呂に入る」という習慣を続けられる仕組みがあるだけでも、QOL(クオリティ オブ ライフ)は違うと思います。
「ここで洗濯をして、自宅に持ち帰って干す方もいらっしゃいます。スタッフが御自宅まで送迎しますから、必要であれば洗濯物を干すお手伝いもできます。こうした、『ちょっとした生活支援』が小規模多機能ホームだとしやすいんです」
ちなみに、「デイサービスの送迎」という枠組みの中だと、帰り道に「病院に寄る」「ちょっとした買い物」といったことへの同行は請負えないそうです。
「けれども、私たちであれば、たとえば、洗濯物を干すお手伝いや、『帰り道に図書館に一緒に寄る』といったことができるんです」(梶さん)。
洗濯物を、干す。病院や買い物に行く…。「生活をする上での小さな用事」は、実はたくさんあります。
「高齢者の方は、漠然とした不安を抱えていますが、なかなか自分では行動することはできません。小規模多機能ホームであれば、スタッフが見守りをしつつ、必要な部分についてはサポートのご提案ができます」(梶さん)。
「小回りの利く支援」があることで、高齢期の「自宅で過ごす期間」を延ばせるのではないでしょうか?
「ひなの家 押野」は、高齢者が地域から孤立してしまわないような工夫もしています。
施設に隣接して100坪のファーム(畑)があり、家庭菜園で地域の方と交流をすることで、地域コミュニティに参加できるように考えられています。。
こんな工夫をするのは、地域の側から見ると、「高齢者の方が、どのように暮らしているのかが見えなくなっている」という状況が起こりえるからです。
「高齢者と地域を繋ぐために、私たちは、地域ケア会議にも参加しています。地域ケア会議とは、包括支援センターの責任者、私たちサービス提供者、家族、民生委員が参加している会議です。また、地域の催し物にお連れして、地域の人に会える。そういうことが大事だと思っています」(梶さん)
加齢とともに、「毎日の生活を送ること」が難しくなる。けれども、施設に入って完全介護を受けるほどではない…。
地域と関わりを持ちながら、自宅で生活を送ることは、その方が本来持っている力を失わないためにも大切なことなのではないか? と、感じます。
それを支える「小規模多機能ホーム」という仕組み、今後も目が離せません
最後にご紹介するのは、医療依存度が高い方向けの住宅型有料老人ホーム「ひなの家ナーシング金沢末町」です。
「ひなの家ナーシング金沢末町」をご案内下さったのは、前編でご紹介した北井智康さんです。
高齢期になると、下記のような医療処置が必要な生活を送る方も少なくありません。
医療処置としては、インシュリン注射、中央静脈栄養、点滴、胃ろうによるチューブ食、在宅酸素、人工透析 などがあります。また、医療ではありませんが、「減塩食など、食事の個別対応があるか?」も、その方が生きていく上で、とても重要なことです。(北井さん)
「ひなの家ナーシング金沢末町」は、医療対応型の強化施設として次の3つのコンセプトを掲げています。
①24時間看護師常駐の切れ目ない医療介護の支援体制
②"生きがい"を大切にした 『寄り添う医療』 の提供
③生活を意識したリハビリを行い、自立支援サポート
看護師が24時間常駐しているというのは、心強いと思います。
「生活の場に入って、看護を提供したい!」という看護師さんは一定数いるんです。そんな方が、当施設の看護を担当して下さっています。(北井さん)
入居者様の特徴は、「持病があること」をフックに選ぶ施設のせいか、平均介護度は2.8、平均年齢も70代と、どちらも低めです。
多くの介護施設は車椅子の方が目立ちますが、自立歩行をされている方が多かった印象です。家族の付き添いがあれば、外出制限もありません。
病気とうまく共存しながら、よりよいQOL(ライフ オブ クオリティ)を目指し、看護師が24時間する他、6名の医師と連携をとっています。(北井さん)
建物は、廊下を真ん中にして、両脇に居室が並ぶスタイルです。
実は、この施設は、てまりグループが建てたものではないそうです。たとえば、廊下の照明は、これから明るくなります。
なぜ、建物を引き継いでまでも、介護施設を開所したのでしょうか?
介護医療院(★)と介護施設の中間層をケアする施設は、多くのニーズがあるものの、この地域にはありませんでした。縁があって建物を引き継ぐことになった時、「医療強化施設として、勝負をしていこう!」と、思ったのです。
★ 介護医療院 医療を内包した老人介護施設。入所者は、要介護1~5の認定を受けていることが条件。持病があっても、介護度の低い人は入所基準を満たすことができない。
この施設の運営母体の「てまりグループ」は、挑戦すること。あたらしい「ありがとう」をつくることを掲げています。
挑戦すること。あたらしい「ありがとう」をつくること。
てまりグループ会社概要より抜粋
私たちは、人の間にある想像力を、無限の可能性を、挑戦する心を創造し、事業を展開していきます。これまでなかった「ありがとう」をもっと、人の間へ。私たち一人ひとりが、それぞれの場で、それぞれのあたらしい「ありがとう」をつくっていきます。
そんな「てまりグループ」らしい経営判断だと思いました。
今回の見学は、株式会社スパーテル 代表取締役 橋本昌子さんと御縁ができたことで、実現しました。
昨年の夏、韓国の老人介護施設見学ツアーに参加し、「祖父母の看取りに心残りがあったことが、老人介護施設を立ち上げようと思ったきっかけなの」とおっしゃる橋本さんと出会いました。橋本さんからは、「介護を通じて、人の生きるを支え、地域の元気の基礎を築こう!」という前向きなパワーを感じました。
介護という言葉に、後ろ向きなイメージがあるのは、私だけでしょうか?
高齢期に詳しいファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんと一緒に新幹線で金沢まで行き、施設を見学させて頂けて本当に良かったです。
なぜなら、橋本さんの経営理念がすみずみまで行き届いた介護施設を、自分の目で見ることができたからです。
てまりグループでは、仕事を志事と書きます。そして、てまりグループのバリュー(価値)は、「誠実と思いやり」、「人への敬意」、「日々の研鑽と実践」、「能力を高め合う心」「革新への挑戦」です。
バリューを志事に活かして実践している方たちを目の当たりにして、大きな希望を感じました。日々研鑽を積みながら介護という志事をしている方々のことを発信することで、介護に対する概念を変えていく一助を担えると嬉しいです。
高齢者施設は、名称がわかりづらい! 介護本を買ってみても、ホームの形態を説明する「介護付き有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「特別養護老人ホーム」…といった文字の羅列に、心が萎えてしまったことはありませんか?
介護予備軍の私がタイプの違う高齢者施設を3つ見学して、それぞれの「違い」が見えてきた話を綴ります。
私は、親の衰えが気になり始めた頃に、介護本を一冊購入しました。けれども、冒頭に書いたような「文字の羅列」に心が萎えてしまい、その時は本をそっと閉じた過去があります。
そんな私が、高齢期に詳しいファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんと一緒に、高齢者施設を巡りました。
今回、見学させて頂いたのは、石川県を拠点とする、「てまりグループ」(株式会社スパーテル)が経営する3タイプの高齢者施設です。
一つ目が、住宅型有料老人ホーム「ひなの家」。二つ目が、小規模多機能ホーム「ひなの家 押野」。三つ目が、住宅型有料老人ホーム「ひなの家ナーシング金沢末町」。
字面だけだと分かりづらいので、読み解くための「用語のポイントを3つ」を、お伝えします。
文字通り住宅と同じ扱いの老人ホーム。「介護付き」有料老人ホームよりも費用相場が安い傾向にある。
ざっくり言えば、「介護のサブスク」。2024年現時点では、請け負う施設がない地域や、施設があっても請負数がパンパンなことも多い。
「ひなの家ナーシング金沢末町」は、「住宅型」有料老人ホームの中でも、医療依存度が高い方向けの施設です。
高齢者施設選びの基軸の一つが、「医療依存度」です。「医療依存度」については、下記を参照下さい。
「親御さんが、今後、生活をしていく上で、どんな医療的な処置・治療が必要なのか?」が、施設を選ぶ際の基軸となります。
親が、倒れた。初動は、どうする?
「ひなの家」のお話を伺ったのは、株式会社スパーテルの北井智康(きたい・ともやす)さんです。
お名刺には、介護支援専門員、認知症ケア専門士といった資格の記載もありました。お話の端々から、介護のプロとしての使命感を感じます。
(楢戸より: 外観写真は、仮です。校正時に正規の写真を提供頂く予定です)
北井(以下、同): 「ひなの家」は、2013年4月1日に開所した施設なので、10年以上お住まいの方もいます。100歳越えが3人、99歳が1人、平均年齢88.3歳(取材時)で、介護度も必然的に高くなっています。
9割の方に認知症の傾向があり、入居者さん3人に対して、介護者が1人以上(約2.7対1くらい)で対応。高齢期でも「ごく当たり前の日常」を送れるようサポートをしています。
ー サポートには、どのようなものがありますか?
それぞれの方で、必要なサポートは異なります。
入居者様の平均介護度は3.5くらいで、生活をする上で、小さなサポートが必要な方々です。たとえば、排泄介護、移乗介護のニーズは高いですね。夜中の排泄介助は、多い方で8~9回必要で、夜勤の介護士2人で対応をしています。
★移乗介護 介護対象者をベッドや車椅子などから移動させる際に必要な介護技術
認知症の人は、「行動を読むのが難しい」と言わていますが、職員がバタついていたり、イライラした雰囲気には、敏感に反応されます。そういったことから考えると、決して全てのことがわからなくなっている訳ではないんです。
大切なことは、その方の生活をよく観察することです。
理学療法士が見立てた身体機能をもとに、医師、看護師、介護者の多職種連携で細かいカンファレンス(会議)をしています。
たとえば、部屋で転倒があった場合、何が問題だったのか? もちろん、認知症というベースの課題はありますが、物の配置を変えたり、排泄を急がずに済むようトイレへの誘導をこまめにするなど、「こういう方法だったら、(その方がお持ちの機能の中で)できるよね」を探します。
カンファレンスをもとに、昼間の介護は、8~9人で回しています。ホームに勤務する職員の介護福祉士の率は60%、事務職でも、排泄介護、移乗介助はできます。
「ひなの家」は、「住宅型有料老人ホーム」ですから、ここが、その方のお住まいです。施設内に訪問介護事業所を併設していて、8:30~17:30は、オンコールで訪問介護事業所のスタッフを呼ぶことができるという仕組みです。
ケアマネージャーは、「敢えて」外部の方にお願いしています。ケアマネージャーを外部の方にお願いすることで、「全てを抱え込まない」という風通しの良さを生み、信頼を頂いています。
ー 施設外の方との連携は多いのでしょうか?
もちろんです。その方に必要なサポートを考えるにあたり、地域連携会議という会議があります。会議に参加するのは、ケアマネージャー、医師、看護師、病院のソーシャルワーカー、そしてサービス提携者の我々です。地域と連携しながら、多様な職種の方とのパイプを作り、その方の生活を支えます。
ー こちらは、何でしょう?
薬を管理するタペストリーです。社名であるスパーテルは、ドイツ語で「薬さじ」という意味で、当社の社長は薬剤師で、多くの薬局を経営しています。そんな経緯もあって、薬の管理は得意分野です。
朝、昼、夜、寝る前の4回分×28日分の薬が届いたら、毎回の服薬分を仕分けします。万一何かあった場合も、同じグループ内ですから、薬剤師がすぐに車でかけつけることができます。
開所当初は、お看取りは病院が多かったのですが、長くお住まいの方も増えてきて「ここで、死にたい」という方もいらっしゃいます。
今は、医師、看護婦と連携をとりながら、その人が、その人らしく人生を全うできる仕組みを構築しつつあります。
ー 介護が必要な方の生活を垣間見せて頂くことはできますか?
はい、ご案内します。
食事は、ミキサー食にも対応をしています。1ケ月分の入居費用が103,600円(※)という価格帯を維持するために朝と夜はチルドを利用し、昼は手作りしています。塩分やたんぱく質は、食事の量で調節しています。
※ ひなの家 入居時の費用より抜粋。
【入居一時金】0円【敷金】180,000円【1ケ月分の入居費用】103,600円(居室がAタイプの場合)
トイレは施設内に12個あり、二人にひとつある計算になります。トイレスペースが室内にある施設もありますが、我々は居室とは別に独立したトイレにしています。お部屋にトイレの匂いがこもらないと好評です。
お風呂は、通常は週に2回ですが、希望があれば3回にすることも可能です。個浴で、一人に対して、介護者は二人体制が基本です。
お風呂は建物の左右両方にありますが、それは麻痺の関係です。リフトやストレッチャーなどを使いながら、入用をサポートします。
オヤトリドリ世代は、「どっぷりと介護をしています」というよりも、「親は、”まだ”元気だけれど、介護が気になり始めた」といった介護予備軍なのではないでしょうか?
何を隠そう、私自身が、”まだ”介護予備軍です。
けれども、介護が必要な方の生活を見学させて頂くと、「介護が必要」という言い方は、とても大雑把だと感じました。
生活をしていく上で、介護が必要な場面は、人によって異なります。その場面を細かに捉えて、適切な手当てを、いかにしていくのか?
生活の支援がついた住宅型有料老人ホーム「ひなの家」の見学を通じて、少しだけそのイメージが持てた気がします。
長くなったので、前半はここまでにします。
後半では、介護のサブスクである小規模多機能ホーム「ひなの家 押野」と、医療依存度が高い人向けの施設、住宅型有料老人ホーム「ひなの家ナーシング金沢末町」の見学について書きます。