月別アーカイブ: 2016年8月

息も絶え絶えの8/29(水着は夏休み中置きっぱなし)

夏休みも、残すところ3日。

 

小学生チームの監督に、息も絶え絶えのワタクシ。

家の中で遊んでいて骨折とか・・。

もうね、色々ありすぎて、いちいち、書く気も起らない。

 

「あと○日!」と、指折数えております。

 

が。

 

それは、「宿題を終わらせなければいけない日」とも

同じ日数で。

 

本日、課題に必要なプリント数枚を

学校にもらいに行ってきました。

 

毎年、紛失し、

毎年、夏休みが終わる3日前くらいに貰いに行くのが年中行事と申しますか

お約束な、我が家の御子息。

 

この時期になると、

先生方はすでに全員ご出勤されているので

プリントは必ず貰える。っていう、

いらん知識ばかりが増えて参ります。

 

その同じ足で、

「アンタ、水着が見当たらないけれど、学校に置きっぱなしなんじゃない?」と、

教室にまで見に行かせれば、

置いてあるし。

 

ええ。

夏休み中、置きっぱなしでした。

今となっては、こんなのかわいい

 

双子A:「大丈夫だよ、全然、臭くない」

母:「そういう問題じゃないよね?」

双子B:「誰にでも間違えってものは、あるってことで」

 

間違えすぎだろっ!!!!

「片付けの引き際」 by かたづけ士の小松易さん

かたづけ士の小松易さんが、こんなことを言っていた。

+++

「1日・1ヶ所・15分」で
片づけるように、
仕事がある平日でも「30分」、
お休みの日でも「120分」を目処に。

スマートフォンのタイマーで計り、
時間が来たら潔く終わらせるのがコツです。

すなわち、引き際を考えて
片づけを完了させる意識が、
「またやろう」という
「明日の片づけ」につながるのです。

いずれにしても「引き際」で
肝心なことは、

(1)引き際とは「線引き」だということ

(2)その「線引き」は自分しか決められないということ。

+++

うん、本当にそうだなと思った。

 

どこの家にも魔窟はあって

「いつか、ちゃんと片付けよう」と思っているが、

「いつか」なんて、多くの場合、永遠に来ない。

 

ずっと、「あ~、ココ、散らかってるなぁ」という気分を

抱き続けるだけ。それって、すごいストレスなんだよね。

 

引き際を決める。

15分で、何ができたのか? 

 

そういう+の視点、アリかもなぁと思った。

 

引き際を決めておけば、とっかかりの億劫さも軽減される。と思う。

【ねこ日記】置き物、みたい

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【玄関の棚の上にて】

 

家に帰ってきたら、

ちゃま。が、こんな姿でお出迎え。

 

君は、美しいねぇ。

 

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【見惚れる私をよそに、知らんぷりなポージング】

 

見惚れる私をよそに、ちゃま。は、知らんぷり。

 

でも、その姿が、

いちいち「絵」になっていて、再び、見惚れてしまう。

 

ペットバカですね・・。

2005年2月7日(月)の育児日記より?【我はいつから主婦になったのか?⑯】

2016.8.23 今こそ、ちゃんと母になろう 【我はいつから主婦になったのか? 15】

の続きです。

過去記事は、ブログの「主婦のよろめき」というホルダーに入っています。

 

 

2005年2月7日(月)の育児日記より

 

11:30AM

 

ちょっと興奮モードなので、これを書いて気を静めようと思います。

 

只今、有賀先生の産後初の診察が終わりました。

 

いわく「赤ちゃんが、とっても賢かった」と。

 

双子の間に体重差が出ておらず、出生の時に血が濃い・薄いがあるのは、

血流の差が急激に起こったとのこと。

 

「このままだと(こういう状態が長く続いていると)危険だった」と。

 

たとえば37週、2000g超にこだわって、ウテメリンで抑えつけていたらと

思うと空恐ろしい。

 

さらに言えば、そういう教科書通りのドクターだってたくさんいるだろうに、

有賀先生は、「ここまできたら、自然に任せましょう」という判断をしてくれた。

 

小児科の先生が、

「有賀先生は、一番いい状態(★1)で小児科に引き渡してくれるので本当に助かっている」

と言っていた。

 

★1:私が入院していたのは、乳児ICUが併設されている病院。

有賀先生は、北海道内でも有名な産婦人科の名医で

「難しい妊婦さん」が有賀先生を頼って、その病院に大集合していた。

ゆえに、生まれてくる赤ちゃんも「危険な状態で、手当が必要」な場合が多かったのだ。

 

うちの双子にとっては、あの時が生まれてくるベストだったんだと思う。

 

橋をぼんやり渡っていて、

向こう岸について後ろを見てみたら、

橋が全部落ちていた、みたいな感じがします。

 

さて。ここまで長々と「あの時が我が家の双子にベストだった」と書くには訳がある。

 

やっぱりねー、「37週・2000g超え」にこだわっている私がいるからでして。

そもそも、上記の条件は、どこから出てきたの? と言われても、

わからないのにね。

 

自分で勝手に線引きして、

勝手に「ちゃんと産んであげられなくてごめん」と

卑屈になっている。バカみたい。

 

ちゃんと正しい判断をして出てきてくれた双子に失礼すぎます。

 

でも、これって、これから育児していく上での、

とても大きな教訓と自戒になったなと思う。

きちんと肝に命ずること。

 

そして大局を見失わない母でいられるように、

これから努力していくこと!!!!!

 

今度こそ、ちゃんとした母になろう!【我はいつから主婦になったのか?⑮】

2016.7.1 双子妊娠発覚!【我はいつから主婦になったのか? 14】 

の続きです。

過去記事は、ブログの「主婦のよろめき」というホルダーに入っています。

 

 

双子の妊娠が発覚して、私はあっという間に「人間」ではなくなった。

 

つわりがひどくて、一瞬たりとも起きていられなくなったのだ。

(一説によれば、双子はつわりを起こす成分が2倍出るらしい)

 

長男の世話は、東京の両親に来てもらった。

 

「つわりが治まったかなぁ」という時期に外出したら、今度は不正出血。

そのまま緊急入院し、

「今、赤ちゃんが生まれたとしたら命は保障できません」という事態に陥った。

 

そんなこんなで、そのまま出産までの3か月を管理入院して過ごした。

 

双子を妊娠している間、

ただ、ただ、「双子を胎内で育てる保育器」になっていた私。

 

あの時期に、随分と「自我の牙」が治まったと思う。

 

決定打は、双子が双胎性輸血症候群で生まれたこと。

 

お医者さんには、

「一歩間違えば、命が危なかったよ。赤ちゃんが賢かったね」と言われた。

 

「赤ちゃんが賢かったね」というのは、双子が自ら生まれて来たことだ。

おそらく、あのまま体内にいたら、死んでしまったか、障害が残ったと思う。

 

そのことを知り、「今度こそ、ちゃんとした母になろう!」と思ったのだ。

 

長くなりそうなので、一旦切ります。

手放したもの  (2016年・春 ロフトの片付け 番外編)

この記事の連載リンクは文末にあります

 

 

2016年・春 ロフトの片付けをした際に手放したもの。

 

つまりは、端的に言ってしまえば、「ゴミ出しの画像集」なんて、

ブログにアップして誰得‼? だが、

ワタクシめの覚書として、ひっそりアップしておこう。

 

 

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【所感】

・レゴの箱、この時まで大事にとっておいたのね。

 

・子ども椅子、リサイクルで出そうと思ったけれど

「ベルトがない子ども椅子は安全面で不可」と言われ粗大ごみに

 

・ロフトにあげていた紙類(永久保存版だと思っていた)も

よく見れば手放すてOKのものが大半! 

あともう一段階くらいは、「永久保存版だと思っていた書類の廃棄」が

できると思う。

 

 

【連載】 

2016.3.7ロフトの片付けに着手した日のこと(2016年・春 ロフトの片付け①)

2016.3.28衣装ケースを手放す手続き 15分(2016年・春 ロフトの片付け②) 

2016.4.6防災用品とキャンプ用品の整理 3時間(2016年・春 ロフトの片付け③)

2016.4.25青い扉の部屋の片付け 3時間(2016年・春 ロフトの片付け④)

2016.5.10ロフトのリフォームの見積りにきてもらう 30分間 (2016年・春 ロフトの片付け⑤)

2016.5.19寝具を新調する 1時間 (2016年・春 ロフトの片付け⑥)

2016.5.31リフォームをしてもらう 1日半 (2016年・春 ロフトの片付け⑦) 

2016.6.16 ロフト寝室完成!  (2016年・春 ロフトの片付け⑧)

鴨川読書報告(「近代文学と文学者」「コンビニ人間」)

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【ガッツリ、読書】

 

鴨川で、私は、おおむね読書をしていた。

 

付箋を貼ってまで読みこんだのは、

「近代の文学と文学者(中村光夫/朝日選書)」

 

2007年の夏(今から9年前だ!)

当時住んでいた札幌で、井上ひさしさんの講義を受けた。

おそらく、のべ日数で1週間くらいだっただろうか?

 

生まれて初めて見る、「作家」という人種が持つ

その言葉の「過不足のなさ」に強い衝撃を受けた。

 

その時に井上ひさしさんが

「文章を書いていきたいのならば、近代文学全集には目を通しなさい」

とおっしゃっていたので、挑戦したことがある。

 

坪内逍遥の「小説真髄」、二葉亭四迷の「浮雲」までは何とか読めた。

(古典の文章を読むのは、普通の読書とは全く違うが)

 

けれども、その後の北村透谷。ここで挫折した。

 

例えがちょっとアレだが。

明治神宮の参道を歩いていると肌で感じる

天から地面に向かって刺さっているような「気」、

北村透谷の文章には、そんな感じの強い「気」を感じ、

読めなくなってしまった。

 

つまりは、彼の文章に漂う気迫に負けたのだと思う。

ちなみに、北村透谷は25歳5ヶ月で自死している。

 

「近代の文学と文学者(中村光夫/朝日選書)『上』」では、

 1)文学とは何か

 2)明治をかえりみて

 3)北村透谷

 4)開拓者の時代

という4章だてになっており、

「北村透谷は、やっぱり乗り越えられない『海峡』だったんだ」と、何だか安心した。

 

日本の近代文学の海はあまりにも広く、深く、

私はアッという間に溺れてしまった。

 

けれども、中村光夫という「ボート」を得て、一息ついた気分。

この「ボート」を拠点に、もう一度、日本の近代文学に触れてみようかな、

と思えたのが今回の収穫。

 

★中村光夫:文芸評論家。芥川賞選考委員を30年を務めた。

村上春樹の「1973年のピンボール」が芥川賞候補になった時に

大江健三郎と吉行淳之介が支持、井上靖と中村光夫は拒否したことは有名。

その後の村上春樹の活躍を見ると「見る目がない‼?」と思われそうだが

私は中村光夫の感性と感覚が、自分に合っていると感じている。

 

ちなみに。

1973年のピンボールの芥川賞の選評も的を得ているという意見

ネットで発見したのでリンクしておく。

 

 

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【久しぶりに買ったよ】

 

「コンビニ人間(村田沙耶香)」が全文記載されてるので、

鴨川に行く電車の中で読もうと、キオスクで文藝春秋を買った。

 

久しぶりにパラパラめくって思ったこと。

「私は雑誌を買わないが、

息子たちのために、家の中に転がしておいてもよいかな?」。

 

今さらだけど、品格のある雑誌だよ、文藝春秋。

姉妹誌‼?のスプリングセンテンスとは大違い。

 

で。

 

「コンビニ人間」

 

未来の手触り。

「キュッ、キュッ」と音がするような、そんな手触りで

読後感は、スコーン!と、爽快だった。

 

芥川賞をとった作品というのは、

多くが、「これが『お芸術』で、ございますのね・・」と、いう感じで

読むのに困難を極める(私の場合)。

 

その困難さは大別すると

1)マジで!! 何を言いたいのか(伝えたいのか)理解できません!

2)文章や世界観が、生理的に受け付けない

の2タイプに分かれる。

 

ちなみに、かの有名な「火花」は後者。

数行読んで、「無理だから!」と本棚に置きっぱなし。

 

その点、今回の「コンビニ人間」は、

ものすっごくフレンドリーに読めたし、生理的にも好きなタイプの作品。

 

ここまで夢中になって読んだのは、

多和田葉子さんの「犬婿入り」(1992年・第108回)ぶり。

ちょっと(かなり)興奮した。

 

★多和田洋子:作家。ドイツ在住で、ドイツ語での著作も多数。

村上春樹よりもノーベル賞に近いかもという意見

拾ったのでリンクしておく。

鴨川生活

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【海辺の暮らし】

 

4泊5日で鴨川に行ってきた。

宿には広いベランダがあって、目の前が海。

 

息子たちのお目当ては、釣り。

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【宿につくなり、早速、磯へ】

 

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【釣った魚は、自分でさばく】

 

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【宿の方が天ぷらにして下さった】

 

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【さばいた魚の内臓は、トンビの餌にすべく空中に投げる】

 

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【トンビがやってきた】

 

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【磯ではシュノーケリングも】

 

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【スイカ割りもした】

 

息子たちが、自然の中で楽しそうに遊んでいる姿を見ると、

心の底から満足する。

 

連れていってくれた祖父母(私の両親)に感謝。

【ねこ日記】ねこの絵を買う

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【'CAT POWER 2016' 】

 

平松画伯からお知らせを頂いて、

'CAT POWER 2016' に行ったのは、先月。

 

そして出会ったのが、鈴木ヒロキさんの切り絵。

 

'CAT POWER 2016' の会期が終わったので、

先日、我が家に届いた。

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【とても静かな佇まい】

 

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【長男とちゃま。】

この切り絵が、まるで、長男とちゃま。に見えたので

購入を決定。

 

パン教室の先生が、

「思春期の男の子にとって、動物がいるっていいわよ。

うちの子なんて、しゃべる方じゃないから

ただ、動物に触れているだけで癒されていたみたい」と、

おっしゃっていた。

 

うちの長男にも、このエピソードは通じる。

 

ちゃま。いつもありがとうね!

紙袋の整理② 10分

家庭生活を営んでいれば、

「必ず乱雑になるエリア」がある。

 

「そこを、どうケアすると心穏やかに暮らせるのか?」

ということに関心がある。

 

言い換えれば、

「どういう状態だと、『あそこ散らかっている!』

という気分にならないか?」と、いうことだ。

 

紙袋エリアも、そんなエリアのひとつ。

 

前回、紙袋の整理をしたのは、2015.12.21 紙袋の整理 15分

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【7カ月前に整理した後】 

 

 

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【7カ月後】

 

7カ月で、こんな感じになった。

って!

 

写真で見ると、「崩れた感」が判りづらいが、

紙袋を仕分けしている袋が「撚れて」いる。

 

ということで、「紙袋をいれる袋」を、3つ新設。

 

今までは、いちいちサイズ名をつけていたけれど、

そこに意味はないと解脱。

 

そうすることで、作業時間は、15分→10分に短縮。 

 

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【2016年8月のビフォー】

 

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【2016年8月のアフタ―】

 

≪紙袋整理 2016年8月の結論≫

紙袋を整理しておく目的は何か? を考えてみる。

サイズ別に整然と並んでいることよりも、

紙袋エリアから袋が溢れていない(容量オーバーになっていない)

ことの方が大事。

 

「とらえず、紙袋をいれておく」という袋を決め、

定期的に(半年に1度)、そこを整理するという方向で管理していく。

15歳年上の女性

今日は、仕事で知り合った方が

我が家まで遊びに来て下さった。

(若干、先方さまの仕事がらみ)

 

初めてお会いしたのは

仕事(取材)だったのに、

昔から知っていたような、

そんな気がしていた方。

 

その方は、15歳年上。

「天職に出会った」とおっしゃる今の仕事を、

80歳まで現役で続けるおつもりだそうだ。

 

その方も、3人のお子さんを育てられた。

 

「私が、今の楢戸さんの頃は、まだ子育て中心で

仕事も全然なくて、ヒヨっこ同然だったわよ」という言葉。

 

緒方貞子さんも、「女性のキャリアは40代から」とおっしゃっていた。

 

「仕事を通じて、社会に貢献したい」という気持ちが

最近、沸々と沸いてきた。

 

そんな私に

「今からだって、仕事と真剣に向き合っていいんだよ」と後押ししてもらったような

気がして、とっても励まされた。

 

どうもありがとうございます!

また、是非、お話したいです。

「大枠」を何とかする(2016年・夏 本棚の片付け②)

 

この記事の連載リンクは文末にあります

 

 

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【片付けスタート前】

 

8月4日(木)、本棚の片付けに着手。

 

【やったこと】

 

1)書類ボックスを片っ端から引き出し、不要なものを出す。1.5時間

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2)不要物の分別

 

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たくさん出てきたゴミを、分別。

分別して、紐でくくってぇ、などで、30分。

ちゃま。も見に来る、書類ゴミかな。(一句読んでみました)

 

初日は、ここまで2時間。

翌日やるべきことをリストアップ。

 

【翌日やること】

1)単行本の整理

2)着地箱の整理

3)新設するファイル類の買い物

 

【本日のビフォー・アフター】

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「ビフォー」

ゴチャゴチャしていたのが、

 

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「アフター」

少し「間」が出てきた。

 

でもね。

 

何ていうの? 

作業の途中のせいか、

「ビフォー」の写真の方が、「収まり」はいい。

これは、「物事を変化させる」ということの本質の一つなのだと思った。

 

【連載】 

2016.8.4 本棚の片付け宣言 (2016年・夏 本棚の片付け①)

 

 

 

 

松尾スズキが、とっても格好よかった件

昨日、東急Bunkamura の中にあるシアターコクーンで

お芝居を見た。

 

ゴーゴーボーイズゴーゴーヘブン

 

 

作・演出:松尾スズキ

阿部サダヲ、寺島しのぶ、岡田将生 が、出演。

 

 

私は仕事でマネー記事を手掛けることが多いが、

「なぜ、マネー記事を守備範囲にしたか?」と問われれば、

マネー記事を書くのが好きだからだ。

 

マネー記事を書くために使う、

無機質な言葉(「被保険者」とか「基準金利」だとか)の手触りが心地良く、

それらの言葉を組み合わせて、

カチっとした世界観を構築することに、ドキドキ・ワクワクする。

 

そんな私の日常の文脈とは、全然違うところで

松尾スズキの世界観は構築されていた。

 

それは、「データ」とか「理論」とか

私が普段使い慣れているものとは無縁というか、

接点すら1ミクロンも見つけられないのに。

 

それなのに!

 

松尾スズキの世界は、圧倒的な勢いで胸に迫りくるものがあった。

私の手持ちの言葉では、全く表現できない、何か。

スゴイ!!!! としか言いようがない。

 

このエネルギーは、何なのだろう???

 

シアターコクーン(@渋谷)からの帰り道、

普段は大嫌いな渋谷の雑踏が、心地良く感じる。

 

いい感じで、松尾スズキのエネルギーを

中和してくれるような感じ。

 

私の中に不足しがちな、猥雑なエネルギーを

たっぷりと摂取した感じ。

 

 

今回の舞台に誘ってくれたのも、パタちゃん。

 

上演前にランチしながら、こんな会話をした。

 

パタちゃん:「今日の演目だけどさ、作・演出が松尾スズキで、

阿部サダヲ、寺島しのぶ、岡田将生が出るんだよ」

 

私:「マジ‼? すごくない????」

 

パタちゃん:「てかさ、今まで知らなかった訳?」

 

私:「うん。パタちゃんからのお誘いは、もはや『指令』だから、

断るという選択肢がないから、内容はチェックしなかった」

※注: パタちゃんは舞台のURL送ってきてくれています。

 

今回の舞台は、千秋楽で、チケットは抽選だったそう。

そんなチケットを、

私(猫に小判、豚に真珠的な?)に割り当ててくれて、ありがとう。

 

 

舞台が終わった後の会話。

 

私:「で、阿部サダヲは、どの役やっていたの?」

パタちゃん:「主役の男の人だよ!」

 

こんな会話をする私を、

「次回も良い舞台があったら連れて行ってあげる」と言ってくれて、ありがとう。

 

ともすると、ストイックな方向にいきがちな私(自分で言うな!!)の幅を

グッと広げてくれることが、とってもありがたい。

いつも、ありがとうね!!!!

 

 

最後に。

舞台特設サイトがダウンしてしまうといけないので、

こちらに舞台の内容を貼り付けしておく。

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今年の夏をよりアツくしてくれそうな松尾スズキの書き下ろし最新作『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン』。物語は、内乱状態にあるアジアのとある架空の国に赴いた作家と、その妻を軸に進んでいく。BL(ボーイズラブ)、つまり男同士の「愛」、そして夫婦間の「愛」を描きつつ、人が求める「居場所」を探っていく。「今更ですがシアターコクーンの使い方もだいぶわかってきました。初めての時(2000年初演『キレイ』)はとにかく空間の密度を求めてしまい、歌と踊りと群衆で埋め尽くさなければ不安だった。でも今回はそこを解き放ち、人間ドラマと演技の密度で見せていくつもりです」と松尾が語るように、過去のシアターコクーン上演作とは少し味わいの違う挑戦的なものになる模様だ。
 華やかな演技派揃いのキャスト陣の顔合わせも魅力。“ゴーゴーボーイ”と呼ばれる少年たちによる売春の裏側を知り運命が狂わされていく作家の〈永野〉には阿部サダヲ。その永野が心を奪われる毒のある美少年〈トーイ〉、永野の妻の浮気相手である〈オカザキ〉という二役に挑むのは岡田将生。永野の妻で元女優の〈ミツコ〉には寺島しのぶが扮する。ほかにも吹越満、岩井秀人、そして皆川猿時、池津祥子ら大人計画の芸達者なメンバーたちが豪華に参加し、その濃い個性を発揮しながらさまざまな登場人物を演じ分けていく。
 今、この時代だからこそ書けるタブーにも果敢に取り組み、笑いと哀しみとエグさが交錯するエンターテインメントになることは間違いなし。この衝撃作をどうぞお見逃しなく。

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