ドイツとフランスで事業をされている飯守篤子さんの本を書かせて頂くことになりました。取材のために、ドイツに1か月滞在します。そんな日々の覚書。
今回は、ワイン愛好家のraffaele fazioさんが主催されている「ワインと篤子さんのお料理を楽しむ会」をご紹介します。
ワインを持ってお話されている男性が、raffaele fazioさん。彼は、ワイン選びとお客様の集客を担当しています。彼の丁寧な説明に、「ワインへの愛」を感じました。
ピクニックバスケット
さて。
いよいよお料理の登場です。一皿目は、黒塗りの籠に入ったお菓子たち。ちなみに、これで二人前です。
このマカロンは、普通の「お菓子のマカロン」です。甘いマカロンに、フォアグラとブルーベリーという組み合わせのハーモニーに、しょっぱなからノックアウトされた!
こちらは、マカロンとゴルゴンゾーラ。マカロンの甘さと、ゴルゴンゾーラの塩みがめちゃ、合う!
メレンゲ(もちろん甘いお菓子)と、西京みそ。こんな組み合わせ、考えつくもんなの!?
「クリームチーズ+パイナップル、それにシナモンのクリスピー。そして、心からのハート」という食べ物。
これも、「口の中にいる瞬間」を計算し尽しているんだろうなぁ、と推察される。
篤子さんがモカロールのバタークリームが溶ける瞬間について語った回は、コチラ。
王道の江戸前寿司握り
そして、寿司が登場! このにぎりも、篤子さんが握ったそう。
篤子さんが一人で25人分をお料理を仕上げていくという会。構想も含め準備する時間は、約半日だそう。
この日の午前中は、リビングでアリーチェとおもちゃで遊んでいたよ! アリーチェの話は、コチラ。
どんだけ、余裕あるのよ????
篤子さんと一緒に過ごす多くの時間を、「一緒にスポーツクラブに行って取材という名のおしゃべり」をしている私は、篤子さんの「天才的な料理人」という側面に触れて、びっくりした、あるよ。
ジャパニーズ タパス
私が、「ザ★料理人篤子さん」に驚いている間にも、じゃんじゃん料理を作っている。
絞り出していたのは、「なす」の両脇にあるクリーム。カシューナッツとピーナッツのクリームだそうです。
このプレートも、手が込んでいることはもちろん、「過不足なく計算されつくされた味」なんですよ。。。
たこやき with イカゲソのネギしょうがあえ。
篤子さん曰く、「たこ焼きを、盛り上げてくれるのはイカなの! タコで統一しないのは、イカゲソの方が味が出るから」とのご見解です。
再度、プレートの写真でお料理を確認してみましょう。たこ焼き起点に時計回りで紹介します。
だし巻き卵に豆腐大根おろしといくら/焼きナスのゆずポン酢漬け/カシューナッツとピーナッツのクリーム/エビフライわさびマヨネーズ/ドライトマト
和牛のしゃぶしゃぶ
〆は、和牛のしゃぶしゃぶです。
raffaele fazioさんが、「和牛だよ~!」と、見せに来てくれた。
しゃぶしゃぶ風景、写真撮り忘れました。すいません!
パティシエだからデザートを張り切っちゃう
満腹のお腹で篤子さんの様子を見に行くと、こんなお皿ができあがっていた。
「私、パティシエだから、デザート、張り切っちゃうのよね~」と、篤子さん。その様子からは、「お料理をするのが、楽しくて仕方ない!」というエネルギーが伝わってくる。
カメラを向けると、必ず変顔をするの、止めてもらえないかなぁ? 取材妨害です!!
でも、「ちゃんとした顔」だけだと、記事の仕上がりは、「素敵なドイツマダム」以上って感じになってしまう。
だから、「篤子さんらしさ」を伝えるためには、「変顔もアリなのかも?」と思う今日この頃であります。
上記の「ゆずのアイスクリーム」、美味しかった! 上にのっているのは、マジパンにエアブラシを使って緑色をつけた四つ葉のクローバー。ドイツでは、新年のご挨拶のモチーフの一つが、四つ葉のクローバーだそうです。
フィニッシュのお菓子は、こちら。お茶を飲みながら、頂きます。
【上の段】
白のチョコ:ローズマリーのチョコレート/黒のチョコ:日本酒とベルガモットのチョコレート/マジパンで作った馬蹄(これも新年を祝うアイテムだそうです)
【下の段】
ゴマとグランマニエ(オレンジリキュール)のチュイリー/カカオ分75%のブラックチョコレートとアーモンドキャラメルがけ
「食べるだけ食べた胃を、食後のエスプレッソで締める。それに合うチョコレートは、カカオ分75%の濃いチョコレートなの」と、篤子さん。
想像を絶するレベルで考え抜かれているんだろうね。ちなみに、篤子さんの親戚の方がウィーンで経営しているお店は、ミシュランをとったそう。
篤子さんの日々生活は、「にっぽんの庶民」であるワタクシの想定内の外で営まれているのであります。
この会の参加費は、ワインも含め130ユーロ。(約2万円)
1食に2万円をかける方々は、どんな方々かというと・・・。こんな感じです。
この手前の男性の奥様は小麦粉アレルギーだそうで、1皿だけすべてグルテンフリーで別のメニューを作ったそうです。。。
このワインの夕べは何回も開催されているが、二度と同じものは作らないそう。毎回、毎回、違うメニューを考え、それを一人で25人分作り上げるシェフィン! 天才すぎるだろ!
おまけ 看板娘二人
今回はコース料理だったので、「ちょっと参加をして写真を撮る」ということができなかった。
ドイツ人の中で、ドイツ語ができない私が寂しくないようにと、私のお相手をして下さったのは、篤子さんのシェアチャイルドのまきまき。
アリーチェは、お客様の人気者。これぞ、看板娘よね~。