武蔵野市立吉祥寺美術館で行われている
「福田利之展 吉祥寺の森」に行ってきた。
これを読んでいるリアル友達へ。
私の家のインテリアが好きなら、是非、行ってみて!
間違いはないから。入館料は300円也。
会期は、4月7日(土)~ 5月20日(日)です。
G・W中は、展示に関わるイベントが
コピスで吉祥寺でたくさんあるようですよ。急げ!!!
さて。
そんな訳で、大興奮の展覧会でございました。
もちろん、作品集も買った。
展覧会で作品集を買うことって、滅多にないのだが、
今回は、迷わず、「買い」でした。
福田利之さんは、「ほぼ日刊イトイ新聞」の人気コンテンツや
Spitzのアートワークを手掛けるイラストレータさん。
かれこれ10年近く前。
フラッと入った吉祥寺のギャラリーで、
彼の展示をやっていて、それが彼の作品との出会い。
その時に買った絵葉書は、額に入れて長らく飾っていたな。
当時は専業主婦だったから、絵葉書を買うのが精一杯。
それでも、彼の絵をずっと眺めていたかったのだ。
その時の絵葉書の絵が、
今回買った作品集の中に収録されていて
すごく嬉しかった!!! など。
つい熱く語ってしまうけれど
彼の絵というのは、暑苦しさとは、対極にある。
展示の中で、彼は何回も
「普通の生活の中にある絵でありたい」
というようなことを言っていたけれど、彼の絵の在り方って、そういう感じ。
彼はお父さんがカメラマンだった影響で美大に行って、
その頃、主流だった「ガッつり、アートです」という感じの絵ではなく、
生活の中で本当に必要とされる絵を描きたい、
と、考えるようになったそーだ。
そんなことを展示パネルの中で語っていて、すごく共鳴した。
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私がライターのキャリアをスタートしたのは、女性誌でして。
「ファッション誌」と呼ばれるような、キラキラした雑誌ね。
ママ友に、かつて働いていた雑誌名(複数)を言うと、
「本当?? 嘘でしょ?」と、経歴詐称疑惑が、必ず浮上する。
それくらい、本来の私とは、かけ離れた、
『キラキラ感』が満載の仕事場でございました。
でも、そんな媒体様にもマネー記事の需要はあったから、
私自身、「何かが違う・・」と、相当なズレを感じつつも
違和感を言語化できないまま、20年近くも働いておりました。
けれど、昨日の展示で、
「生活の中で本当に必要とされる絵」という言葉に出会って、
私は「生活の中で本当に必要とされる文章」を、
書いていきたいのかもしれない、と感じた。
上記の言い回し、私の印象で書いているので、言い回しは少し違うかも・・だけど。
(「熊谷守一展」以後、メモをとりながら展示会を見るのをやめている)
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今、スピッツの「リサイクル」というアルバムをかけながら、
ミナペルホネンのデザイナー、皆川明さんがデザインしたブランケットを膝にかけて
この文章を書いている。
スピッツ、皆川明、福田利之、・・、このあたりって、似た雰囲気がある。
何だろう?? コレ?? これらに惹かれる何かが、私の中にある。
それを煎じつめていくと、
自分の輪郭が、より見えてくるような感じ?
先日、お金の専門家の方に、
「楢戸さんの文章って、パッと見てわかる。
そんな、マネーライターさん、他にいないから!」と、おっしゃって頂いた。
すごく嬉しかった。
スピッツ、皆川明、福田利之、・・系の、マネー記事。
そんなことを意識してみようかな??
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今回の展示のキューレションは、パタちゃんのお友達の、みちちゃま。
高畠邦生のなつやすみ展も、素晴らしかった。
「デビュー20周年記念 どいかや展 チリとチリリ」の時も、悶絶した。
みちちゃまの展示、すっごく好みなので、今後も追いかけていきたい。