昨日は、ドイツリートを聴きに行ってきた。
浅田秀子 メゾ・ソプラノ リサイタル NO.19
三上かーりん先生を偲んで
シューベルト「美しき水車小屋の娘 -愛しのかーりん」
メゾ・ソプラノ : 浅田秀子
ピアノ : 松山優香
語り : 梶取さより
三上かーりんさんは、日本でドイツリートに関わりのある人なら
誰もが知っている方だそう。 以下、パンフレットより抜粋
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三上かーりん(Katharina Margarete Mikami, 1934.3.28-2019.1.9 )は、
旧姓をLouisといい、ドイツへ亡命したフランスのルイお受けの末裔といわれている。(中略)
ミュンヘンの音楽大学ピアノ科で学んだが
「私はfortistではなくpianistです」の口癖が語るように、
テクニックに任せてガンガン弾くピアニストとは一線を画し、
詩情を繊細に表現するドイツ・リート集中シューベルトの伴走を好んで弾いた。
ドイツ滞在中の建築家・三上祐三氏と結婚、 1968年に来日し、音大などで比較文化論に
基づくドイツ・リートの講座を広く開催し、多くの弟子を育てた
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私は、今回の演奏会で初めて、
ドイツリートなる音楽形態を知った。
クラッシックはよく聴くものの、オベラは生理的に受け付けなかった。
生々しくて芳醇すぎる・・。聴いていて、全く心地よくないのだ。
だから、「私は歌曲は好きではないんだ」と、思っていたのだが。
ドイツリートの繊細なレースのような手触りは、
とても好き! と、思った。
一緒に聞きにいった友人は、10年ほどドイツに住んでいたので、ドイツ語が堪能。
その友人は、「歌詞は、とても遊びがあって楽しいよ」と、言っていた。
メゾ・ソプラノの浅田秀子さんが、アンコールの曲を説明するのに
「この曲は、実用音楽なんです。生活の中で歌われてきた」
というニュアンスのことをいっていて、「なるほど!」と、思った。
私、多分、仰々しい感じの音楽が好きではないのだ。
加えて、一番好きな作曲家がブラームス。なので
ドイツ音楽というのが、「性」にあっているというのも大きいと思った。