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【1】金曜日夜7時、渋谷のシダックス
【2】小学生の頃のNHKニュースのように
【3】2014年にもっとも支持された投資信託は?
【4】「安い」か「想い」か
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【1】金曜日夜7時、渋谷のシダックス
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遠くにシダックスのネオンが輝いている。
そう、あのカラオケのシダックスだ。
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2014」は、
金曜日の夜7時、渋谷のシダックス・カルチャーホールで開催された。
会場の収容数150名のチケットは、早々に売り切れたらしい。
補助席が出ているほどの盛況ぶりだった。
会場は、「カルチャー」とつくだけあって
カラオケボックスとは異なる、しっとりとした空間だった。
参加している人達の
年齢的なボリューム層は、30代~40代あたりだろうか?
男女比は、ざっと見た感じ、男性8割、女性2割??
もしかしたら、女性はもっといたのかもしれないが、
ビジネス仕様の服を着ているような感じの方が多く、
「男性がたくさんいる」という感じの会場だった。
金曜日の夜7時~9時というゴールデンタイムに
チケット代1500円を支払って、
投資信託のイベントに集まる人達が、こんなにいる!!!
スゴイことだ。
世間の関心も年々高まっているようで、
イベントの結果と様子は、翌日の日経新聞電子版で
「売れ筋と違う顔ぶれ 個人が選ぶ2014年ベスト投信」
と題して報じられていた。
http://www.nikkei.com/money/features/32.aspx?g=DGXMZO8180647010012015000000
【2】小学生の頃のNHKニュースのように
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イベントは2部構成で、
第1部は、このイベントの運営委員長 rennyさんと
楽天証券経済研究所客員研究員の山崎元さんのトークセッション、
第2部が、結果発表と表彰式となる。
rennyさんは、投信ブロガーの”ベテラン”ともいえる存在なのだろう。
山崎元さんは楽天証券の社員とはいえども
投資についての論客として、マネー誌などでよくお見かけする。
第1部のrennyさんと山崎さんのトークセッションは、
正直、何を話しているのか、よく聞き取れなかった。
距離とか、声のボリュームとか、そういう話ではなく、
内容が、だ。
例えるならば、小学生時代に見ていたNHKニュースのような会話。
「45歳にして、こんなに聞き取れない日本語があるのか!」と、
愕然とした。
でも、その中で、何度も、何度も、繰り返し聞こえてくる単語がある。
それは、この3つだ。
1) インデックスファンド
2) アクティブファンド
3) 信託報酬
この3つの単語は、この後の、投票結果にも大きく関係している。
【3】もっとも支持された投資信託は?
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2014年にもっとも支持された投資信託は、
ニッセイ外国株式インデックスファンド
【ニッセイ アセット マネジメント】だった。
投信ブロガーの方たちが、このファンドを支持した理由はこんな感じ。
・低信託報酬で頑張っている
・先進国株式クラスのインデックスファンドで信託報酬が最も安いから。
・ローコストで外国への投資ができる
皆様が異口同音に言っていることは、「コストが安い」ということだ。
コストが安いということが評価されるのは、
「長期投資ではコストの差が成績を左右しがちであることを
投信ブロガーたちが重視している」(日経新聞より抜粋)
ことの現れなのだろう。
【4】「安い」か「想い」か
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今回、Fund of the Year 2014年に選ばれた10本は、
こちらの通り。
http://www.fundoftheyear.jp/2014/
それぞれのファンドが支持されている理由を読んでみると、
投資信託選びの基準が、二つ見えてきた。
1)「安い」
ひとつめは、「安い」もの。
前述した通り、
「信託報酬(経費)」が安いことは一つの評価基準のようだ。
信託報酬が安いのは、インデックスファンドと呼ばれるグループだ。
インデックスファンドというのは、
日経平均株価(日経225)などの
株価指数(インデックス)に連動して機械的に運用を行う。
このため、他の投資信託に比べて、
手数料が低く設定されているのが特徴だ。
2)「想い」
ふたつめは、「想い」に共鳴できるもの。
ファンドにかける「想い」が色濃く出るのは、
アクティブファンドと呼ばれるグループだ。
アクティブファンドというのは、
運用担当者の銘柄やタイミング選びで平均を上回ることを目指す
アクティブ(積極)運用を目指すもの。
機械的に運用を行うインデックスファンドと異なり
運用担当者がどんな「想い」で運用を行っているかが、
重要となってくる。
今回、ベスト10に入ったファンドのうち、
4位の「結い2101」と、
6位の「ひふみ投信」が、
このタイプのファンドにあたる。
投信ブロガーからは、
「成績の良さだけでなく、
情報開示や投資家と向き合う姿勢などが評価できる」
との声が多く聞かれた。
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こうして投資信託のマッピングが、少しだけ見えてきた気がした。
見えてきた上で、「では、私はどうするか」だ。
=続きは、次回!=